今回はフロアルールについてまとめていきます。ジャッジは第三者の視点から試合を公平に判断しなければなりません。ジャッジとしての力量が問われるペナルティについて振り返ってみようと思います。
ここに記載する内容はポケモンカードゲームフロアルールver2.5
http://www.pokemon-card.com/assets/document/rules/floor-rule.pdf)からの抜粋となっています。

⑴プレイヤーが心がけること
①対戦中はワザや効果の宣言をはっきりと行い、対戦相手もそれにきちんと答えるようにする。
②対戦相手が不快に感じる行為をしてはいけない。
(例:大きな声を出す。相手の悪口を言う。わざと時間をかけてプレイする。等)

⑵ジャッジについて
すべてのプレイヤーの模範となるように、紳士的な対応が求められる。すべてのジャッジは、 自身がルールの不備やプレイヤーの不正行為、または不正と疑わしき行為を発見した場合、これに介入して指摘、修正することができる。

⑶デッキを「切る」行為について(シャッフルについて)
プレイヤーは、対戦相手が相手のデッキを切った(シャッフルした)後、そのデッキを切りなおす(シャッフルしなおす)こと、またはカット(※)することができる。このときプレイヤーは、 相手のカードに傷をつけたり中身を見たりしないよう注意し、手短に行わなければならない。
※「カット」とは、デッキの上一部を取って2つの山を作り、取り分けた山をもう片方の山の下に置くことである。3つ以上の山に分ける場合はカットではなく、切る行為(シャッフル)と見なされる。
 特にカットとシャッフルについての区別ができていないプレイヤーが見受けられます。それぞれにちゃんとした定義が存在するので、細かい部分ではありますが押さえておきましょう。

⑷ペナルティについて(重要
以下①~⑤のペナルティの適用例は、あくまでも一例である。同様の違反でも、ジャッジまたは大会主催者の判断により、より軽い(もしくは重い)ペナルティが科せられる場合がある。ここの判断にジャッジとしての力量の差が出る。
①「注意」
「注意」は、対戦の勝敗に影響することなく、対戦を正しい局面に戻すことができる、あるいは、一方のプレイヤーが特別有利な状態にならない違反に対して、科せられる。
(違反例)
・誤って、自分のデッキのいちばん上のカード、またはサイドを 1 枚オモテにしてしまった。
・相手の確認を取らずプレイを進めようとしてしまった。
・相手がサイドを取り忘れたことを見逃してしまった。

②「警告」、「手札へのペナルティ」
「警告」は、対戦を正しい局面に戻すことはできるが、対戦の勝敗に影響を及ぼす可能性がある場合、あるいは、「注意」が複数回科せられた後、再度「注意」相当のルール違反が繰り返された場合に、科せられる。 警告が科された場合、あわせて「手札へのペナルティ」が科せられる場合がある。
(違反例)
・誤って、余分にカードを引いてしまった。
・定められた対戦時間に決着がつかないような遅いプレイングを続けた。
・ポケモンをきぜつさせたのに、サイドを取り忘れて進行してしまった。

③「サイドペナルティ」
「サイドペナルティ」は、対戦を正しい局面に戻すのが困難な場合、科せられる。このほか、「警告」が科せられた後、再度「注意」または「警告」相当のルール違反が繰り返された場合も、このペナルティが科せられる。
このペナルティが科せられた場合、ジャッジまたは大会主催者の判断により、ペナルティを科せられたプレイヤーの対戦相手は、自分のサイドからカードを引くことができる。このとき、サイドからカードを引く枚数は、ジャッジまたは大会主催者が違反の影響や状況により判断する。
(違反例)
・誤って、カードの効果以外で、手札やトラッシュのカードを山札と混ぜて切ってしまった。
・誤って、同じ番に二度目のサポートを使用して、そのままプレイを続けてしまった。
・カードの効果とは異なるプレイをして進行してしまった。

④「敗北」
「敗北」は、その行為が対戦中のプレイまたは対戦の結果に重大な影響を及ぼし、さらにそれ以上対戦を続けることや、対戦の結果を認めることが不適当であるとジャッジまたは大会主催者が判断した場合に、科せられる。このペナルティを科せられたプレイヤーは、その対戦は負けとなる。
※お互いのプレイヤーにこのペナルティが科せられた場合は、両プレイヤー負けとなる。
(違反例)
・対戦相手と相談し、対戦や対戦結果を不当に操作した。
・デッキリストと実際のデッキの内容に差異があった。

⑤「参加資格の停止」
「参加資格の停止」には2つの種類がある。プレイヤーの行為が大会の公正性や大会運営に対して、著しく重大な影響を及ぼすケースが発生した場合に、そのどちらかもしくは両方が科せられる。
(ⅰ)失格
このペナルティを科せられたプレイヤーは、以降その大会で対戦を続けることができなくなり、大会の受賞についても対象外となる。
(違反例)
・意図的にカードを多く引いた。
・トラッシュにあるカードを意図的に手札に戻した。
・プレイ時間を意図的に長引かせ、それが勝敗に影響した。
・カードやスリーブの傷や汚れ、反りなどを利用した悪質なマーキングや積み込み(デッキのカードの順番を操作すること)など、大会の公平性に反する行為を行った。

(ⅱ)出場停止
このペナルティを科せられたプレイヤーは一定期間、株式会社ポケモンが主催するイベントへの参加および来場が禁じられます。
(違反例)
・参加者に危害を加える、大会備品を故意に破損するなど、公序良俗に反する行為を行った。

 「注意」のような小さなペナルティでも繰り返す行われることによって手札やサイドペナルティとなります。公式が違反例をだしていますが、個人の判断によりこの通りとは限りません。その場の状況に応じて適切なジャッジを行いたいですね。

具体的な事例が掲載されているペナルティクイックチャート(http://www.pokemon-card.com/assets/document/penalty-chart.pdf)も併せて確認ておきましょう!

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