最近大型公式大会の度にボランティアジャッジとして参加するようになりましたポケカロンです。

 今回はシニアリーグの予選~準決勝のジャッジとデッキチェックなどの業務も少しやらせて頂きました。今回からボランティアジャッジさんの数も増えて、大会をチーム一丸となって作っていく団結力を感じることができました。その点からすると、これまで以上に達成感が大きかったです。

 僕の最近のポケカ活動は、
運営(ジャッジ):コレクター:プレイヤー=5:3:2
です。ポケカの楽しみ方って幅広いですよね~
 今日は、デッキ考察でもジムバトルのレポートでもポケカの問題のことでもなく、自分のこれまでのポケカ人生について振り返ってみようと思います。なぜ僕がこんなにポケカにはまったのか疑問に思っている人も多いと思うので、自己紹介も兼ねてつらつら書きます。長いので覚悟してください(笑)

第一章 ~ポケモンカードゲームとの出逢い~
 僕の思い出せる限りのポケカとの遭遇はコンビニです。僕が小学校低学年当時は、レジ横にポケカが箱から開けられた状態で今の和菓子の様にポンと置いてありました。そんなお店の戦略にはまり、「ポケモン」は好きだったけれども「ポケカ」についてはほとんど触れたことのなかったポケカロン少年は、親に1パックだけ(昔は1パック税込315円)買ってもらった思い出があります。
 その1パックから現れたのが、エレメンタルブラストのかっこいいルギアのキラカードでした。なんかよく分からないけど、伝説のポケモンだしイラストもかっこいいと思い、大切に保存しました。そして、今でもその旧裏のルギアは、僕のポケカの原点としてファイリングしてあります。しかし、そこからポケカを友達と対戦したりすることはなく、月日は流れます…。

第二章 ~ポケカ対戦の記念日~
 あれから3~4年が経過した小5の冬。誕生日プレゼントを買ってもらいに、地元のトイザらスに行った時のこと。レジ横にミュウとルカリオのバトルシーンが描かれたかっこいい缶ボックスを発見…!何にひかれたのかは正直覚えていません。気がついたら誕生日プレゼントとして買ってもらっていました。あのバトルギフトボックスが目に入らなかったら。ちょうど発売日よりも前に誕生日を迎えていたら。今のポケカライフはなかったかもしれません。
 ポケカロン少年は小中高ずっと少し距離のある私立の学校に通っていたために、いわゆる地元の友達は皆無でした。そんな環境の中で一人っ子の僕のポケカの対戦相手は父親でした。ポケカの対戦ルールなんて全く知らない親子で、ギフトボックス内の構築済みデッキ・ルールブックを使い、対戦していました。ミュウex, 伝承のルカリオex, シザリガーex, グラエナexなどこれらのカードはキラ加工のフォルムがはげるほど、ノンスリで遊び尽くしました。

第三章 ~勇気を出して外の世界へ~
 家族でポケカを遊ぶ程度だった僕も、書店やスーパーでポケカの拡張パックを買ってもらい、ちょっとずつ強いexが手に入るようになるとお店の大会にも出てみようかなと思うようになります。しかし、知らない人と対戦するのは勇気が必要です。ポケカの対戦を始めたのは、PCGシリーズの後期からですが、ジムチャレに行くようになったのはDPtの後期からです。世界大会へ向けた大型公式大会の予選にも「モジャンボlevelX」のデッキを使って参加しました。他人のレシピなど全く参考にせずに自己流で臨んだ予選。第一ステージは奇跡的に突破しましたが、その次の段階で負けてしまった悔しい思い出があります。
 ジムチャレではレジェンド時代の対戦が蘇ります。ライチュウデッキを使って、トップが光り、大人のプレイヤーに買った時の喜びは今でも覚えているくらいなので相当なものだったのでしょう。

第四章 ~しばらくのお休み期間からの再熱~
 高校生になると勉強や学校の行事も忙しくなり、前ほどはポケカで遊ぶ機会は減りました。それでも定期的に千葉で行われた公式大会の遠征に行ったり、東京タワーで行われた大会には行きました。この期間はポケカを買い続けてはいましたが、集めているだけに近かったです。12年間のポケカ人生の中ではちょっとしたお休み期間でした。
 大学に入るとポケサーのお昼の活動に、通常授業開始日に真っ先に伺いました。その時に、「ポケカが好きです!」と自己紹介すると「珍しいなあ」と先輩にリアクションされたことを覚えています。
 その後、BW後期~XYに移行するタイミングで、同期もちょうど良いタイミングだったのでポケカを始めていきました。講義の間の休み時間などに、同期や先輩とすぐに対戦をする。大学に行くカバンの中には、教科書や白衣と一緒に常にポケカのデッキが入っている。そんな大学生活を送る中で、ポケカが自分の中でもサークル員とのコミュニケーションのツールとなっていること。そして、学祭で来場者(地元の小学生、他大のポケサーの人、親子連れ)の方々と対戦をしていく中で、ポケカに対する新しい楽しみ方を見つけました。

第五章 ~公式資格取得に向けて~
 ここで話を少し前に戻します。僕は人に物事を教える、伝えることが好きです。そこで、大学入学後は学問として好きだった「化学」を人に教えたいと思い、教職課程を履修しました。それの延長に今があります。趣味である「ポケモンカードゲーム」の魅力をもっといろんな人に伝えたいなとサークル活動を通じて思うようになりました。
 その時、絶好のタイミングで公式からの「ルールエキスパート・イベントオーガナイザー試験」の実施が発表されました。
「まさにこれだ!求めていた資格がここにある。」
 第1回目の試験だったので、初めてのことだらけでしたが何とか試験に合格。2つの資格を取得することができました。

第六章 ~コレクターやジャッジとしての楽しみ方の発見~
 資格取得後は公認自主大会「カロン杯」を開いたり、学祭で「はじめて教室・デッキづくりアドバイス」を開いたりと精力的に活動を行ってきました。
 Twitterで様々なポケカ仲間とつながる中で、ガチコレクターさんや発想力豊かな大会を運営する人など様々な人の影響を受けて僕もカゲボウズの無限回収を始めたり、ボランティアジャッジとして活動させていただいています。明日から2日間、横浜大会のボランティアジャッジとして携わります。
「イベントオーガナイザーを取得したらプレイヤーとしてではなく、ジャッジとして大型公式大会に携わるだけの意気込みはあるのか?」
 自分の想い描いていた答えが今ここにあります。

~終わりに~
 僕は世界大会に行ったことも、日本の大会でタイトルを獲得したこともないです。毎日、ポケカの問題を出題していますが、全てのルールを網羅しているわけではありません。逆に、合格点ギリギリでルールエキスパートの試験に受かっているくらいです。そんな僕でも子供から大人まで幅広い世代を対象にして「ポケカの魅力を伝える」ことはできます。 
 恵まれたポケカ環境でもなく、細々とポケカを楽しむ程度だった子供時代。大学生になってからの多様な価値観を持つポケカ仲間との出会い。これらの経験を経て、今のポケカライフがあります。僕が何も知らない初心者だったから。好きなポケモンでバトルしたいから。そんな自分の過去と重ね合わせて、デッキづくりアドバイスにおいては子供たちと同じ目線に立つことができます。
 今、僕が使っているデッキは「ミュウルカリオ」です。気づけばポケカ対戦を始めたあの日の原点に立ち返っていました。

Q81.[BW]特性とポケモンのどうぐの発動順
 ポケモンのどうぐ「きあいのタスキ」がついていて、ダメージを受けていないイワパレスが、100ダメージを受けたとき、特性「がんじょう」の効果と、ポケモンのどうぐ「きあいのタスキ」の効果のどちらが先にはたらきますか?[正答率46%]
A81.「発動順を選べる」
 イワパレスの持ち主が選ぶことができます。

Q82.「すでに」使ったのか否か
 自分のゾロアークGXのGXワザ「トリックスターGX」を使い、相手のカプ・ブルルが持っているワザ「カームストライク」をえらんだとき、60ダメージを追加することができますか?[正答率71%]
A82.「できない」
 「すでに」GXワザを使ったわけではないので、この場合ダメージを追加することはできません。

Q83.ダメカンの乗せ替え
 カプ・テテフのワザ「マジカルスワップ」を使って、相手の場のポケモンにのっているダメカンを、最大HPよりも多く相手のポケモン1匹にのせ替えることはできますか?[正答率85%]
A83.「できる」
 好きなだけのせ替えられるので、この場合できます。

Q84.古代能力と特性、抵抗力の絡むワザのダメージ計算
 「θストップ」を持つ自分のゴルーグが、相手の特性「プレッシャー」を持つルギアに、ワザ「ばかぢから」を使い、のぞんでワザのダメージを追加しました。この場合、相手のルギアに与えるダメージはいくつになりますか?[正答率55%]
A84.「100ダメージ」
 80 + 40(望んで追加したダメージ)-20(ルギアの抵抗力)=100
というダメージ計算となります。この問題のポイントは、ゴルーグが「θストップ」の効果により、ルギアの特性「プレッシャー」を受けないところにあります。

Q85.テキストに注意
 自分のバトル場のバクーダEXのワザ「ばくふんしゃ」を使い、自分のベンチのバクーダEXについている「バーニングエネルギー」を1枚トラッシュした場合、「バーニングエネルギー」の効果で、トラッシュした「バーニングエネルギー」を、自分のベンチのバクーダEXにつけなおせますか?[正答率67%]
A85.「つけなおせない」
 「バーニングエネルギー」のテキストにある、「このカードをつけているポケモンのワザで」というのはバトル場にいるバクーダEXが使った「ばくふんしゃ」を指します。ベンチにいるバクーダEXが「ばくふんしゃ」を使ったわけではないため、この場合はトラッシュした「バーニングエネルギー」を、自分のベンチのバクーダEXにつけなおすことはできません。

Q86.ワザの効果の履歴の扱い
 自分のトリデプスがワザ「カウンターヘッド」を使った、次の相手の番、相手のイノムーがワザ「つきとばす」を使いました。 この場合、トリデプスをベンチポケモンと入れ替えますが、ワザ「カウンターヘッド」の効果で、イノムーにダメカンをのせることはできますか?[正答率30%]
A86.「できない」
 ワザ「カウンターヘッド」の効果がはたらく前に、トリデプスがベンチにもどり、ワザの効果がなくなるため、ダメカンをのせることはできません。

Q87.[BW]誰にトレーナーズの効果がかかるのか
 相手のバトル場に「Ωバリア」を持つゲンシグラードンEXがいるとき、グッズ「プラスパワー」を使った場合、自分のバトルポケモンが使うワザのダメージを「+10」することはできますか?[正答率87%]
A87.「できる」
 「プラスパワー」は自分のバトルポケモンにかかる効果なので、相手のゲンシグラードンEXの「Ωバリア」ははたらきません。

Q88.[BW]特性の発動順
 相手のバトル場に、デンリュウがいるとき、自分のゲノセクトEXに、手札から「プラズマエネルギー」をつけた場合、特性「レッドシグナル」の効果で、デンリュウがベンチにもどりますが、特性「でんじウォール」の効果で、ゲノセクトEXにダメカンを3個のせますか?[正答率70%]
A88.「のせる」
 デンリュウがベンチに戻る前に「でんじウォール」が働くために、この場合ゲノセクトEXにダメカンを3個のせます。

Q89. トレーナーズの指示に従える…?
 相手の山札がないとき、スリーパーのワザ「ハンドコントロール」を使い、相手の手札にあるサポート「ハウ」をえらぶことはできますか?[正答率36%]
A89.「できない」
 えらんだ「サポート」の説明文の指示にしたがうことができないため、この場合、サポート「ハウ」をえらぶことはできません。

Q90. 持っている「特性」
 2回目の番以降に、自分のマニューラのワザ「あくのおきて」を使い、特性「にげごし」を持つ相手のコソクムシに、60ダメージをあたえることはできますか?[正答率99%]
A90.「できる」
 コソクムシの特性「にげごし」は最初の自分の番にしかはたらきませんが、特性そのものはなくならないため、この場合、60ダメージをあたえることができます。
 今回はフロアルールについてまとめていきます。今後、ジャッジとして第三者の視点から試合を公平に判断する機会が増えてくるので当たり前のことからジャッジとしての力量が問われるペナルティについて振り返ってみようと思います。
 ここに記載する内容はポケモンカードゲームフロアルールver2.5
http://www.pokemon-card.com/assets/document/rules/floor-rule.pdf)からの抜粋となっています。

⑴プレイヤーが心がけること
①対戦中はワザや効果の宣言をはっきりと行い、対戦相手もそれにきちんと答えるようにする。
②対戦相手が不快に感じる行為をしてはいけない。
(例:大きな声を出す。相手の悪口を言う。わざと時間をかけてプレイする。等)

⑵ジャッジについて
 すべてのプレイヤーの模範となるように、紳士的な対応が求められる。すべてのジャッジは、 自身がルールの不備やプレイヤーの不正行為、または不正と疑わしき行為を発見した場合、これに介入して指摘、修正することができる。

⑶デッキを「切る」行為について(シャッフルについて)
 プレイヤーは、対戦相手が相手のデッキを切った(シャッフルした)後、そのデッキを切りなおす(シャッフルしなおす)こと、またはカット(※)することができる。このときプレイヤーは、 相手のカードに傷をつけたり中身を見たりしないよう注意し、手短に行わなければならない。
※「カット」とは、デッキの上一部を取って2つの山を作り、取り分けた山をもう片方の山の下に置くことである。3つ以上の山に分ける場合はカットではなく、切る行為(シャッフル)と見なされる。
 特にカットとシャッフルについての区別ができていないプレイヤーが見受けられます。それぞれにちゃんとした定義が存在するので、細かい部分ではありますが押さえておきましょう。

⑷ペナルティについて(重要)
 以下①~⑤のペナルティの適用例は、あくまでも一例である。同様の違反でも、ジャッジまたは大会主催者の判断により、より軽い(もしくは重い)ペナルティが科せられる場合がある。ここの判断にジャッジとしての力量の差が出る。
①「注意」
「注意」は、対戦の勝敗に影響することなく、対戦を正しい局面に戻すことができる、あるいは、一方のプレイヤーが特別有利な状態にならない違反に対して、科せられる。
(違反例)
・誤って、自分のデッキのいちばん上のカード、またはサイドを 1 枚オモテにしてしまった。
・相手の確認を取らずプレイを進めようとしてしまった。
・相手がサイドを取り忘れたことを見逃してしまった。

②「警告」、「手札へのペナルティ」
「警告」は、対戦を正しい局面に戻すことはできるが、対戦の勝敗に影響を及ぼす可能性がある場合、あるいは、「注意」が複数回科せられた後、再度「注意」相当のルール違反が繰り返された場合に、科せられる。 警告が科された場合、あわせて「手札へのペナルティ」が科せられる。
(違反例)
・誤って、余分にカードを引いてしまった。
・定められた対戦時間に決着がつかないような遅いプレイングを続けた。
・ポケモンをきぜつさせたのに、サイドを取り忘れて進行してしまった。

③「サイドペナルティ」
「サイドペナルティ」は、対戦を正しい局面に戻すのが困難な場合、科せられる。このほか、「警告」が科せられた後、再度「注意」または「警告」相当のルール違反が繰り返された場合も、このペナルティが科せられる。
このペナルティが科せられた場合、ジャッジまたは大会主催者の判断により、ペナルティを科せられたプレイヤーの対戦相手は、自分のサイドからカードを引くことができる。このとき、サイドからカードを引く枚数は、ジャッジまたは大会主催者が違反の影響や状況により判断する。
(違反例)
・誤って、カードの効果以外で、手札やトラッシュのカードを山札と混ぜて切ってしまった。
・誤って、同じ番に二度目のサポートを使用して、そのままプレイを続けてしまった。
・カードの効果とは異なるプレイをして進行してしまった。

④「敗北」
「敗北」は、その行為が対戦中のプレイまたは対戦の結果に重大な影響を及ぼし、さらにそれ以上対戦を続けることや、対戦の結果を認めることが不適当であるとジャッジまたは大会主催者が判断した場合に、科せられる。このペナルティを科せられたプレイヤーは、その対戦は負けとなる。
※お互いのプレイヤーにこのペナルティが科せられた場合は、両プレイヤー負けとなる。
(違反例)
・対戦相手と相談し、対戦や対戦結果を不当に操作した。
・デッキリストと実際のデッキの内容に差異があった。

⑤「参加資格の停止」
「参加資格の停止」には2つの種類がある。プレイヤーの行為が大会の公正性や大会運営に対して、著しく重大な影響を及ぼすケースが発生した場合に、そのどちらかもしくは両方が科せられる。
(ⅰ)失格
このペナルティを科せられたプレイヤーは、以降その大会で対戦を続けることができなくなり、大会の受賞についても対象外となる。
(違反例)
・意図的にカードを多く引いた。
・トラッシュにあるカードを意図的に手札に戻した。
・プレイ時間を意図的に長引かせ、それが勝敗に影響した。
・カードやスリーブの傷や汚れ、反りなどを利用した悪質なマーキングや積み込み(デッキのカードの順番を操作すること)など、大会の公平性に反する行為を行った。

(ⅱ)出場停止
このペナルティを科せられたプレイヤーは一定期間、株式会社ポケモンが主催するイベントへの参加および来場が禁じられます。
(違反例)
・参加者に危害を加える、大会備品を故意に破損するなど、公序良俗に反する行為を行った。

 「注意」のような小さなペナルティでも繰り返す行われることによって手札やサイドペナルティとなります。公式が違反例をだしていますが、個人の判断によりこの通りとは限りません。その場の状況に応じて適切なジャッジを行いたいですね。
  以上でポケカルールエキスパート対策講座はおしまいです!お疲れ様でした~

 本編の第2回目は、「XYシリーズから始めた人でも分かるBWの概要」と題して懐かしさに浸りながら説明していきます。
 ポイントとしては以下の3つに大別できます。
○ACE SPEC(エーススペック)
○「プラズマ団」のカード
○独特な効果をもつカード
 それぞれについて詳しく説明します。

○ACE SPEC(エーススペック)
『「ACE SPEC(エーススペック)」は、特別なルールを持つトレーナーズです。「ACE SPEC(エーススペック)」は、別の名前のカードでも1つのデッキに1枚しか入れられません。
「ACE SPEC(エーススペック)」は、スタンダードデッキ(60枚)・ハーフデッキ(30枚)のどちらでも、1枚しか入れられません。
たとえば、「スクランブルスイッチ」と「ダウジングマシン」は、どちらか1枚しかデッキに入れられません。
「ACE SPEC(エーススペック)」は、自分の番にふつうのトレーナーズなどを使うときと同じように使うことができます。』
[ポケモンカードゲーム公式HPより抜粋
(http://www.pokemon-card.com/rules/play/11.html)]
 これはあまりにも強いトレーナーズのためにデッキに1枚しか入れることを許されないBWシリーズを象徴するカードです。試験に出る要素は低いと思いますが、存在は知っておきましょう。

○「プラズマ団」のカード
 XYシリーズの中でも「フレア団ギア」と呼ばれるフレア団に関わるカード(バトルコンプレッサー・みがわりロボなど)がありますが、これのプラズマ団verです。しかし、種類はポケモンにも及びフレア団とは比べ物にならないほどの種類のカードがあります。
『「プラズマ団」のマークがついた特別なカードです。
カードの説明文で「プラズマ団」と書かれている場合は、このマークのついたカードを指しています。
「プラズマ団」のマークのついたポケモンは、ふつうのポケモンから進化します。
たとえば、プルリルは、「プラズマ団」のマークのついたブルンゲルと、ついていないブルンゲルのどちらにでも進化できます。
「プラズマ団」のマークのついたブルンゲルと、ついていないブルンゲルは「同じ名前のカード」としてあつかうので、スタンダードデッキ(60枚)では合わせて4枚までしか入れられません。
「プラズマ団」のマークのついたカードはポケモンだけでなく、トレーナーズ、特殊エネルギーもあります。』
[ポケモンカードゲーム公式HPより抜粋
(http://www.pokemon-card.com/rules/play/11.html)]

○独特な効果をもつカード(XY以降にも似たような能力を持つポケモンあり)
 僕が思いつく限りのBWシリーズを代表する独特のカードを紹介します。
①アギルダー(BW4) 
(http://www.pokemon-card.com/card-search/details.php/card/27767)
・なぐってドロン 50
「相手のバトルポケモンをどくとマヒにする。このポケモンと、ついているすべてのカードを、自分の山札にもどす。そして山札を切る。」
 このワザでゴツゴツメットのついている相手のポケモンを気絶させたときに、どちらが気絶するかは前の記事で説明したように、「効果」の方が「相手がワザのダメージを受けた時に働く効果」よりも先に働くので、相手のみが気絶となります。この時、アギルダーは山札に戻ります。
 これは、みなさんご存知のシェイミEX「スカイリターン」の時も同じです。

②ナットレイ(BW1)
(http://www.pokemon-card.com/card-search/details.php/card/27194)
・ジャイロボール 60
 「このポケモンをベンチポケモンと入れ替える。その後、相手は相手自身のバトルポケモンをベンチポケモンと入れ替える。」
 自分のベンチにポケモンがいない時に、相手のバトルポケモンのみを交代させることはできません。これは、「その後、‥」の前の指示に従えていないためです。
 しかし、「あなぬけのヒモ」は相手のみの交代が可能です。これは次のようにテキストに、「その後」がないからです。
 「おたがいのプレイヤーは、それぞれ、自分のバトルポケモンをベンチポケモンと入れ替える。(入れ替えは相手から行う。ベンチがいないプレイヤーは入れ替えをしない。)」
 この違いに注意してください。

③どくさいみん光線(BW7)、ビリジオンEX(BW9)
(http://www.pokemon-card.com/card-search/details.php/card/28286)
(http://www.pokemon-card.com/card-search/details.php/card/28681)

「相手のバトルポケモンをどくにする。コインを1回投げオモテなら、さらにそのポケモンをねむりにする。」
 相手がどく状態の時に、ねむり状態を狙ってさらに使うことができます。またビリジオンEXの特性「わかくさのかぜ」が働いているときにも使うことができます。これは、びっくりメガホンの空うちとはまた違う判定なので注意してください。
「わかくさのかぜ
このポケモンがいるかぎり、草エネルギーがついている自分のポケモン全員は、特殊状態にならない。(受けている特殊状態は、すべて回復する。)」

 他にも説明してほしいBWのカードがありましたらコメントお願いします。(もっとある気がする。)条件を与えられた時にきちんとルールに沿って判定できるかを問われる試験なので、全てのBWのカードを丸暗記する必要は僕はないと思います。次回は、実際の試合で起きそうな状況に合わせた判定の事例の中でも重要なものをポケモンカードゲーム公式HPのQ&Aから抜粋して説明します。

(追加)
④プラズマエネルギー(BW7)、アクロママシーン(BW7)
(http://www.pokemon-card.com/card-search/details.php/card/28290)
(http://www.pokemon-card.com/card-search/details.php/card/28285)
 それぞれのカードの説明文は、
「このカードは、無色エネルギー1個ぶんとしてはたらく。」
「自分の山札から「プラズマエネルギー」を1枚選び、自分の「プラズマ団」のポケモンにつける。そして山札を切る。」
です。
 山札からグッズで場のポケモンに直接特殊エネルギーをつけるという独特なテキストをもつ「アクロママシーン」ですが、これについての裁定で混乱を招いた時期がありました。まずは、以前「ポケカネットジム」に掲載された以下の4つの質問を見てください。
「【Q1】
 Q:自分のトラッシュにプラズマエネルギーが4枚あるとき、アクロママシーンを
   使うことはできますか?
 A:いいえ、使えません。

 【Q2】
 Q:プラズマエネルギーが自分のトラッシュに3枚、手札に1枚あるとき、
   アクロママシーンを使うことはできますか?
 A:はい、使えます。

 【Q3】
 Q:デッキに3枚しかプラズマエネルギーを入れておらず、トラッシュに3枚の
   プラズマエネルギーがあるとき、アクロママシーンを使う事はできますか?
 A:はい、使えます。

 【Q4】
 Q:前の自分の番に、何らかの効果により自分の山札やサイドの中を見ており、
   山札にプラズマエネルギーが1枚も残っていない事を知っていた場合、
   アクロママシーンを使うことはできますか?
 A:はい、使えます。」
http://www.pokemon-card.com/blog/2013/01/000299.html)より抜粋

 まとめると、ジャッジマンが言うように以下の様になります。
『「アクロママシーン」を使うタイミングで、【お互いのプレイヤー】が4枚の「プラズマエネルギー」を確認できる状態のときは使うことはできない。』
http://www.pokemon-card.com/blog/2013/01/000299.html)より抜粋
 これは「公開情報」が関与しています。山札、手札、サイドは相手プレイヤーに対しては「非公開情報」です。しかし、自分の場とトラッシュのカードに関してはいつでも相手が確認できる「公開情報」となります。これらの区別をしっかりすることがこの問題のポイントとなります。

⑤テラキオンEX(BW5)
(http://www.pokemon-card.com/card-search/details.php/card/27889)
パンプスマッシュ  90
「自分の手札から基本エネルギーを2枚選び、ベンチポケモンに好きなようにつける。」
 このワザについてのQ&Aが次のようになります。
「Q.自分のテラキオンEXのワザ「パンプスマッシュ」を使ったとき、手札に基本エネルギーがあっても、ベンチポケモンにつけないことはできますか?
A.いいえ、できません。
手札に基本エネルギーがある場合は、必ずベンチポケモンにつけなければいけません。」
(http://www.pokemon-card.com/rules/faq/details.php?id=8646) より抜粋
 つまりこれは相手側は自分の手札の中身を見れないために、このワザを使ってエネルギーをつけないという選択をとる度にジャッジを呼んで手札の中に本当にエネルギーがないのかを確認することができるということです。非常に面倒くさい裁定となっています。

⑥ゴルーグ(BW5)
(http://www.pokemon-card.com/card-search/details.php/card/27930)
たいかパンチ 60
「相手のバトルポケモンの上から「進化カード」を1枚はがして退化させる。はがしたカードは、相手の手札にもどす。」
 ワザで相手のポケモンを退化させる珍しいワザを持っています。このワザについてのQ&Aが次のようになります。
「Q.ゴルーグのワザ「たいかパンチ」を使い、相手のチラチーノにダメージをあたえるとき、特性「なめらかコート」の効果でコインを投げるのが先ですか。それともワザ「たいかパンチ」の効果でチラチーノが退化するのが先ですか?

A.特性「なめらかコート」の効果でコインを投げるのが先です。

Q.ポケモンのどうぐ「ゴツゴツメット」がついている相手の進化ポケモンを、自分のゴルーグのワザ「たいかパンチ」で攻撃し、退化させました。このとき、ポケモンのどうぐ「ゴツゴツメット」の効果で、ゴルーグにダメカンをのせますか?

A.いいえ、のせません。

Q.自分のバトル場に基本エネルギーが1枚ついた1進化ポケモンがいて、ベンチにポケモンのどうぐ「学習装置」のついたポケモンがいます。このとき、相手のゴルーグのワザ「たいかパンチ」を受けました。バトルポケモンが退化し、退化したあとダメカンがHPより多くのっていたためきぜつしました。この場合、ポケモンのどうぐ「学習装置」の効果で、エネルギーをつけ替えることはできますか?

A.いいえ、できません。」
(http://www.pokemon-card.com/rules/faq/details.php?id=8679)
(http://www.pokemon-card.com/rules/faq/details.php?id=8664)
(http://www.pokemon-card.com/rules/faq/details.php?id=8665) より抜粋

 この裁定のポイントとしてワザの処理手順があります。これについて詳しくは、この記事の1つ前のものを読んで下さい。
 「たいかパンチ」の相手を退化させる効果は技のダメージ計算の後なので、チラチーノがワザのダメージを受ける時はまだ退化していないために「なめらかコート」が働きます。
 一方で、「ゴツゴツメット」は「相手のポケモンのダメージを受けた時に働く効果」なのでこの時にはすでに退化しています。よって、別のポケモンになっているために「ゴツゴツメット」は働きません。あくまでも「ゴツゴツメット」が適用されるのは退化前のポケモンだけなのです。
 「がくしゅうそうち」は退化後のポケモンが「退化による効果」で気絶した判定となるために働きません。

 ここから本編です。序章で述べたように、まずは「上級プレイヤー用ルールガイド」に掲載されている要点をまとめます。64ページもありますが、基本的には知っていることが書かれていると思いますので、頑張って読んでいきましょう!今回まとめた要点を読んでから、「上級プレイヤー用ルールガイド」を読んでもらえるといいなと思います。
①ワザの処理手順について
1)ワザの宣言 
   ↓
2)ワザを使うポケモンの状態の確認
2-1)「すなかけ」などを前の相手の番にうけているか
2-2)こんらん状態の処理(失敗したら自分にダメカンを3個のせる)
   ↓
3)ワザの説明文に「ダメージを与える前に」があるか(ex.エアームドEX「ねらいおとす」)
   ↓
4)ダメージ計算(この中身がさらに細かく分かれる)
   ↓
5)効果
   ↓
6)相手のポケモンのダメージを受けた時に働く効果(ex.炸裂バルーン)
   ↓
7)気絶判定(この中身がさらに細かく分かれる)

・ダメージ計算について
1)ワザのダメージの計算
   ↓
2)攻撃側の受けている効果(ex.ちからのハチマキ[+]、フォトンウェ-ブ[ー])
   ↓
3)弱点
   ↓
4)抵抗力
   ↓
5)攻撃される側が受けている効果(ex.かたいおまもり)
   ↓
6)最終的なダメージ(相手がワザのダメージを受けない「まもる」などはここの計算をしないために最終的に0ダメージとなる)

・気絶のタイミングについて
以下の3つあります。
○ワザの処理の最後
○ポケモンチェックの処理の最後
○上記以外で、ポケモンの残りHPがなくなったとき(ex.レインボーエネルギー、ゴルバット「こっそりかみつく」)

・気絶の処理手順について
1)開始
   ↓
2)気絶した時に働く効果(ex.ユキメノコ「つれだつ」)
   ↓
3)ついている全てのカード(ポケモンのどうぐ、エネルギーなど)と共にトラッシュ
   ↓
4)サイドをとる
   ↓
5)バトルポケモンをだす(ポケモンチェックの時は次の番のプレイヤーからバトル場にポケモンをだす)

②特性について
 ダークライEX「やみのころも」やトリミアン「ファーコート」などは自動的に働く特性なので、プレイヤーの意思でなくすことはできません。

③トレーナーズについて
1)グッズ
 使っても状況の変化が起きないものは使えません(ex.相手の場にポケモンのどうぐをつけているポケモンがいない時は「びっくりメガホン」は使えない)

2)サポート
 使い終わったらトラッシュします。場に残したままの人をよく見ますが注意です。

④勝敗判定について
 以下の3つあります。
○サイドを取り切る
○相手の場にポケモンがいなくなる
○相手が番の最初に山札からカードを1枚引く行為ができない
 それではこれらが同時に起きた場合について説明します。
 例えば、炸裂バルーンのついた相手のポケモンを攻撃して、相討ちとなってお互いのバトル場にポケモンがいなくなったとします。この時にお互いにサイドを取り切ってしまった場合は、バトル場に新たにポケモンを出せるプレイヤーの勝利となります。この時の、ベンチポケモンの数などは関係ありません。どちらもポケモンをベンチからバトル場に出せる場合は、引き分けとなります。

・サドン・デス
 対戦を引き分けで終わらせたくない場合の決着手段です。
1)対戦を最初からやり直す
   ↓
2)サイドを1枚だけおく
   ↓
3)先にサイドをとったプレイヤーの勝利

⑤ポケモンチェックについて
 特殊状態は、どく➡やけど➡ねむり➡マヒの順番に処理します。

・ポケモンチェックの順番について
 特殊状態の処理とスタジアムや特性の効果が一緒になった場合は、どちらを先に処理するかを選べるのは効果を受けるプレイヤーです。この時のスタジアムの例としては「色の消えた町」、特性の例としてはクレセリアEX「きらめくりゅうし」があります。

⑤対戦準備について
1)あいさつとあくしゅ
   ↓
2)じゃんけんで先攻・後攻を決める。
勝ったプレイヤーが先攻・後攻を選べます。
   ↓
3)山札を置く
   ↓
4)手札を7枚引く
   ↓
5)バトルポケモンをだす
   ↓
6)ベンチポケモンをだす
   ↓
7)サイドを置く
   ↓
8)試合開始
 手札にたねがいなかったら、相手は先にサイドを置くところまで行う。新しく引いたカードがたねポケモンならベンチに出しても良い。

⑥山札について
 好きなカードを持ってくる(ex.パソコン通信)時は必ず持ってこなければなりません。一方、ハイパーボールやはかせの手紙などは何も持ってこない(対象無し)ができます。これは、公開情報かどうかによります。山札が1枚以上ある時にパソコン通信を使えば、「必ず好きなカードは相手の目に見えている1枚以上はある」という判定となります。しかし、ハイパーボールなどで好きなポケモンのカードを持ってくるときは、「相手は自分の山札の中身は分からないことから、ポケモンのカードがあるかどうか分からない。そのために、実際にはあっても持ってこないという手段が可能となる。」という判定となります。

⑦こんらん状態の前後のワザの判定の区別について
『【文例1】ワザ「かまいたち」(コノハナ XY9 053/080) コインを1回投げウラなら、このワザは失敗。
◆ 【文例1】の説明文のように、使うワザ自体に失敗の条件が書いてある場合、失敗の確認は【こんらん】 の確認をした直後に行います。
【文例2】ワザ「すみをはく」(マーイーカXY7 045/081) 次の相手の番、このワザを受けた相手のポケモンがワザを使うとき、相手はコインを1回 投げる。ウラならそのワザは失敗。
◆ 【文例2】の説明文のように、ワザを使うポケモンにかかっている効果として失敗の確認をする場合、 その確認は【こんらん】の確認をする前に行います。』
(「上級プレイヤー用ルールガイド」p.42より抜粋)
これらは、実際の対戦で起きることはあまりなく混乱しやすいところなのでしっかり確認しておきましょう。

⑧ワザのコピーについて(ex.ゾロアークBREAK「イカサマ」やミュウ「はじまりのきおく」など)
『トレーナーズや特性などの効果によって、使うことができるようになるワザは、そのポケモンが持っているワザとしては扱われません。そのポケモンに書かれているワザだけが、持っているワザとして 扱われます。
【持っているワザとして扱われない例】
●進化前に持っていたワザが使える状況での進化前のワザ ・「記憶のほこら」(XY5 068/070) おたがいの場の進化しているポケモンは、進化前に持っていたすべてのワザを使える。(ワ ザを使うためのエネルギーは必要。)
●トレーナーズの効果により使える特別なワザ ・ワザ「マグマポインター」(マグマポインターCP1 026/034) このカードをつけている「マグマ団」のポケモンは、このカードに書かれているワザを使 える。[ワザを使うためのエネルギーは必要。] 6「マグマポインター」 相手のポケモンを1匹選び、20ダメージ。[ベンチは弱点・抵抗力の計算をしない。]』
(「上級プレイヤー用ルールガイド」p.45より抜粋)

⑨特性の使用回数について
『【文例1】特性「アビスハンド」(オクタンXY8 013/059) 自分の手札が5枚になるように、山札を引く。この特性は、自分の番に1回使える。
【文例2】特性「アクアチューブ」(マナフィEX XY9 021/080) このポケモンがいるかぎり、水エネルギーがついている自分のポケモン全員の【にげる】 ために必要なエネルギーは、すべてなくなる。
【文例3】特性「プラズマサーチ」(メタグロス[プラズマ団] BW8 027/051) 自分の山札から「プラズマ団」のカードを1枚選び、相手に見せてから、手札に加える。そして山札を切る。この特性は、自分の番に1回使える。使ったなら、この番に同じ名前の特性は使えない。
【文例4】特性「サイコミラージュ」(サーナイト BW3 028/052) このポケモンがいるかぎり、自分の超ポケモンについている「基本超エネルギー」は、それぞれ超エネルギー2個ぶんとしてはたらく。この効果は、この特性を持つポケモンが何匹いても、重ならない。』
(「上級プレイヤー用ルールガイド」pp.56-58より抜粋)
 これらの特性は全て種類が違います。
1)「自分の番に1回使える」特性を持つポケモンが複数いる場合は、それぞれにつき1回ずつ使えます。場から一度離れて新たに登場した場合は、もう一度特性を使えます。(ex.巨大植物の森・退化スプレー・ダーテング「きょだいなうちわ」)
2)場に出ていれば常に働く特性です。
3)同じ番の中では、同じ特性をもつポケモンが複数いても一度だけしか使えません。
4)これは同じ特性を持つポケモンが複数いても重複しません。

⑩どくの上書き
『【文例1】ワザ「バッドポイズン」(ドラミドロXY9 063/080) 相手のバトルポケモンを【どく】にする。ポケモンチェックのとき、この【どく】でのせる ダメカンの数は4個になる。
◆この【どく】は、通常の【どく】と同じ方法で回復することができます。またこのような特殊な【どく】 の状態になっているときに通常の【どく】を受けた場合は、その新たな【どく】に上書きされます。』
(「上級プレイヤー用ルールガイド」p.58より抜粋)

 長かったですが「上級プレイヤー用ルールガイド」の要点は以上です。みなさんの受験の参考になれば嬉しいです。次は、XY、サンムーンシリーズから始めた人向けに「BWシリーズ」独特のポケモンカードの世界をまとめていきたいと思います。

・改定による変更(注意)
・「かかっている効果を計算しない」
ワザの説明文の「かかっている効果を計算しない」は「5.ダメージを受けるポケモンが受けている効果」と「ワザのダメージを受けない効果」を計算せずに、ダメージを与えられます。ダメージの計算を処理するときに行います。
※弱点・抵抗力の計算はこの説明文の対象ではなくなりました。
具体例)
【FAQ1】じゃくてんほけん(XY5063/070)
このカードをつけているポケモンの弱点は、すべてなくなる。
ポケモンのどうぐ「じゃくてんほけん」により、5タイプの弱点を持っているポケモンの 弱点がなくなっている状態で、エーフィEXのワザ「サイコショック」でダメージを与える 場合、弱点の計算は行いません。

【FAQ2】磁気嵐(XY2 080/080)
おたがいのポケモン全員の抵抗力は、すべてなくなる。
スタジアム「磁気嵐」により、5タイプの抵抗力を持っているポケモンの抵抗力がなく なっている状態で、エーフィEXのワザ「サイコショック」でダメージを与える場合、抵抗 力の計算を行いません。

 ポケカルールエキスパート対策講座シリーズは、昨年行われた試験の対策として記したものです。(記載内容は全て第1回の試験を基にしておりますのでご了承ください。)今回はそれを改定したものをDNに掲載しています。来月の「ルールエキスパート・イベントオーガナイザー」の筆記試験を受験する方向けの記事です。以下、目次です。
1.序章
2.上級プレイヤー用ルールガイド編
3.BW編
4.フロアルール編
 何か質問等ありましたら、コメントからお願いします。「何を勉強すればよいか分からない」「こんな膨大な試験範囲からどこを重点的に勉強すればよいか分からない」などの声をたくさん聞きます。そのような方は、まずはこちらの記事から受験勉強をスタートしてください! Twitterアカウント(@w_903)では、毎日ポケカの裁定の問題を出題しています。そちらのまとめを「ポケカ論」では10問ごとにまとめていますのでそちらもチェックしてみてください。
【2017.8.12 ポケカロン(2015 ルールエキスパート&イベントオーガナイザー資格取得)】

 ポケモンカードの公式の資格である「ルールエキスパート」を受験する人たちに向けて、重点をまとめます。全て、僕が受験した時の第1回の内容に基づいて書きます。どのような問題が出たかまでは書けませんが、ざっと流れを述べます。

 まず、大きく分けて2種類のタイプの問題に分類できます。
1)ポケモンカードの基本的なルールについて
2)ポケモンカードのQ&Aや上級プレイヤー用ルールガイドに載っているようなルールとフロアルール(ジャッジなど)について
 それぞれの詳細を述べます。
1)ポケモンカードの基本的なルールについて
 対策方法としては、細かいところからも出題されるために、まずは構築済みに入っているようなルール説明の本から読み返すことが重要です。分かっているような気がしていても、改めて問われると時間制限のある試験の中では戸惑ってタイムロスになる恐れがあります。

2)ポケモンカードのQ&Aや上級プレイヤー用ルールガイドに載っているようなルールとフロアルール(ジャッジなど)について
 膨大な量の「上級プレイヤー用ルールガイド」
http://www.pokemon-card.com/assets/document/advanced_manual.pdf
は普段読むことは無いと思いますが、2周は読んだ方がいいです。ここに書いてあることは、実際にポケカをプレイしている中で疑問に思うことが詳しく書かれています。特に以下の3つは大切なので必ずおさえておいてください。(次章以降にこれらを中心にまとめます。)
①ワザの処理手順
②気絶の判定のタイミング
③気絶の処理手順
 Q&Aに載っているような状況に合わせたジャッジの問題も多々出題されます。BW~サンムーンまでととても範囲は広いですが、質問を読んでいくと一定のパターンが見えてくるはずです。次のブログ記事で知っておいてほしい状況に合わせたルールをまとめます。
 「フロアルール」
http://www.pokemon-card.com/assets/document/rules/floor-rule.pdf
は特に普段参加者としての立場なのであまり読まないと思いますが、目を通しておいてください。試験範囲なのでどこから出題されてもおかしくありません。

 次からは、講義形式にこれから受験するみなさんに知っておいてほしい要点をまとめます。


Q71.[BW]「どくさいみん光線」の空うち
 相手のベンチに特性「フラワーガード」がはたらいているキュワワーがいて、相手のバトルポケモンにフェアリーエネルギーがついています。 このとき、自分は、グッズ「どくさいみん光線」を使うことができますか?[正答率78%]
A71.「できる」
 「どくさいみん光線」を使うことはできますが、相手のバトルポケモンは特性「フラワーガード」により守られているために、相手のバトルポケモンを特殊状態にすることはできません。

Q72.[BW]1つ以上なのか両方なのか
 相手のバトル場に、特性「デュアルアーマー」がはたらいているルカリオがいます。 このとき、基本鋼エネルギーがついていて基本闘エネルギーがついていないキュウコンのワザ「いろげしょう」で、ダメージを追加することはできますか?[正答率87%]
A72.「できる」
 ルカリオのタイプ(闘・鋼)のどちらか1つ以上の基本エネルギーがキュウコンについていれば、「いろげしょう」でダメージを追加することができます。

Q73.[BW]トラッシュと手札間を移動する際の特性の使用履歴
 この番、トラッシュから特性「ぞうしょく」によって手札にもどしたタマタマを、ふたたびグッズ「ハイパーボール」の効果でトラッシュしました。 この場合、ふたたび特性「ぞうしょく」を使うことはできますか?[正答率70%]
A73.「できる」
 手札に加わった時点でタマタマの「ぞうしょく」を使用したという履歴は消去されるために、この場合再びタマタマの特性「ぞうしょく」を使用することができます。

Q74.最大HP
 ポケモンのどうぐ「ムキムキダンベル」がついていて50ダメージを受けている相手のヤナッキーに、自分のシビビールがワザ「こものぐい」を使った場合、ダメージをあたえることはできますか?[正答率76%]
A74.「できない」
 シビビールのワザ「こものぐい」は、残りHPではなく、最大HPを参照します。この場合、相手のヤナッキーの最大HPは、グッズ「ムキムキダンベル」の効果で130になっているため、ワザは失敗します。

Q75.[BW]公開情報による推測
 自分のトラッシュにプラズマエネルギーが4枚ある時、手札からトレーナーズ「アクロママシーン」を使うことはできますか?[正答率58%]
A75.「できない」
 特定の「カード名」を指定するために、山札に1枚もないことが両プレイヤー共に明確です。したがって、この場合使うことはできません。
詳しくは→http://www.pokemon-card.com/blog/2013/01/000299.html

Q76.[BW]自傷のダメージ計算をするか否か
 特性「オールマイティー」の効果で、ミュウEXがゼクロムのワザ「らいげき」を使いました。ミュウEXが受けるダメージは、弱点計算を行いますか?[正答率63%]
A76.「行う」
 超タイプのミュウEXが、ミュウEX自身にダメージを与えることになるので、弱点計算を行い、「80」ダメージを受けます。

Q77.[BW]特性の使用履歴
 この番、手札のタブンネの特性「せわやき」を使い、トラッシュしたタブンネのカードを、グッズ「ポケモンレスキュー」で再び手札にもどしました。 この場合、再び手札にもどしたタブンネの特性「せわやき」は使うことができますか?[正答率83%]
A77.「できる」
 タブンネの特性「せわやき」をこの番に使用したという履歴は、手札からトラッシュに移行した段階で消去されます。

Q78.一瞬ついて一瞬にしてはがれる
 自分のMハガネールEXに、自分のブロスターの特性「メガブースト」の効果で「スプラッシュエネルギー」をつけることはできますか?[正答率36%]
A78.「できる」
 ただし、「スプラッシュエネルギー」はトラッシュされます。

Q79. [BW]きぜつの処理のタイミング(ポケモンチェック内)
 自分の残りHPが「10」でどく状態のバトルポケモンが、相手の番から自分の番の間のポケモンチェックで、残りHPがなくなり、きぜつしました。この時、自分のベンチのフライゴンをバトル場に出しました。この場合、このポケモンチェックで、特性「すなのかんごく」の効果ははたらきますか?[正答率67%]
A79.「はたらかない」
 ポケモンがどくのダメージできぜつするのは、ポケモンチェックが終わるときなので、その後バトル場にフライゴンを出しても、特性「すなのかんごく」の効果ははたらきません。

Q80. [BW]弱点を変更する効果は無視できるか否か
 場に、特性「アレルギーパニック」がはたらいているラフレシアがいるとき、ドラゴンタイプを弱点に持つ相手のポケモンに、ジャラランガGXのワザ「ひきさく」を使った場合、弱点の計算は、4倍で行いますか?[正答率45%]
A60.「4倍で行う」
 サンムーンシリーズに突入した昨年の12月のルール変更により、「相手のバトルポケモンにかかっている効果を無視する」として「弱点・抵抗力」に関するものは無視できなくなりました。

 今回からBWシリーズからも問題を出題しています。[BW]のマークが目印です。来月の試験において、BWも出題範囲であるのでしっかりおさえておきましょう!

Q61.選べるワザの範囲
 自分のベンチに、ひかるセレビィがいます。 この時、相手のヤドランが、自分のバトル場の「進化ポケモン」に、ワザ「ドわすれ」を使いました。 この時、「ドわすれ」の効果で、特性「タイムリコール」の効果で使うことができるようになっている、進化前のポケモンが持つワザを選べますか?[正答率70%]
A61.「できない」
 進化ポケモンの持つワザとして、タイムリコールの効果で使えるようになっているワザを選ぶことはできません。

Q62.効果がなくなる≠ついていない
 相手の場に、特性「どうぐかくし」がはたらいているジュペッタがいるとき、相手のバトル場の、「ポケモンのどうぐ」がついているポケモンに、自分のライボルトEXが、ワザ「アサルトレーザー」を使った場合、60ダメージを追加することはできますか?[正答率85%]
A62.「追加できる」
 特性「どうぐかくし」の効果で「ポケモンのどうぐ」の効果はなくなりますが、ポケモンのどうぐが「ついている」事実にかわりはないのでダメージは追加されます。

Q63.どちらにかかる効果なのか
 レパルダスがワザ「あまがみ」を使った次の相手の番、ゲッコウガのワザ「かすみぎり」を使う場合、レパルダスに50ダメージをあたえることはできますか?[正答率67%]
A63.「できない」
 ワザ「あまがみ」の効果は、相手にかかっている効果ではなく、ワザ「あまがみ」を受けたポケモンにかかる効果であるため、この場合、レパルダスにダメージをあたえることはできません。

Q64.ダメージ計算の順番
 ファイアローのワザ「ジェットシュート」を使った次の相手の番、相手のライボルトEXがワザ「かけぬける」を使った場合、ファイアローが受けるダメージはいくつになりますか?[正答率37%]
A64.「80ダメージ」
 先に弱点の計算をしてから、「+40」します。 計算式:20×2+40=80 ジェットシュートの効果は⑸で計算を行います。

Q65.特性の発動段階
 自分のベンチポケモンに炎エネルギーがついている時、自分のゲンガーEXのワザ「やみのかいろう」を使いました。 この時、ウインディをバトル場に出した場合、「バーニングロード」の効果で、ベンチポケモンについている炎エネルギーを、ウインディにつけ替えられますか?[正答率66%]
A65.「付け替えられる」
 技の処理途中であったとしても、発動条件を満たしているために「バーニングロード」ははたらきます。

Q66.特性の使用履歴の引継ぎ
 ニャオニクスEXの特性「シャドーイヤー」を使った後、サポート「ニンジャごっこ」を使い、山札のボルケニオンEXと入れ替えました。 この場合、入れ替えたボルケニオンEXの特性「スチームアップ」を使うことはできますか?[正答率90%]
A66.「できる」
 この場合、特性「シャドーイヤー」を使った状態を引きつぎますが、ボルケニオンEXの特性「スチームアップ」は使っていないため、特性「スチームアップ」を使うことができます。

Q67.きぜつの処理のタイミング
 自分のベンチにポケモンが2匹いて、特性「おやぶんはだ」がはたらいているバトル場のゴロンダに、ダメカンが12個のっています。 このとき、サポート「ゴジカ」を使った場合、ゴロンダをベンチポケモンと入れ替えた後、HPを回復させることはできますか?[正答率18%]
A67.「できる」
 この場合、ゴロンダはきぜつしません。 きぜつの処理はトレーナーズの処理の途中では行いません。

Q68.【BW】テキストの指示
 自分の手札に「ファーストチケット」が2枚あるとき、おたがいのプレイヤーが「ファーストチケット」を使ったため、先攻後攻を決めるジャンケンをすることになりました。このとき、手札から2枚目のファーストチケットを使うことはできますか?[正答率85%]
A68.「できない」
 テキストに「1枚だけ使える」とあるために、2枚目の使用はできません。

Q69.【BW】「自分の番に1回しか使えない」特性
 自分の場にメタングとメタグロスがいます。 このとき、メタグロスの特性「プラズマサーチ」を使った後、「スーパーポケモン回収」を使い、メタグロスを手札にもどしました。 その後、メタングをメタグロスに進化させ、メタグロスの特性「プラズマサーチ」を使うことはできますか?[正答率71%]
A69.「できない」
 特性「プラズマサーチ」を使ったメタグロス[プラズマ団]が場から離れた場合であっても、特性「プラズマサーチ」を使われたことは、なくなりません。

Q70.[BW]ジャッジを呼ぼう
 自分のテラキオンEXのワザ「パンプスマッシュ」を使ったとき、手札に基本エネルギーがあっても、ベンチポケモンにつけないことはできますか?[正答率40%]
A70.「できない」
 手札に基本エネルギーがある場合は、必ずベンチポケモンにつけなければいけません。

「第6回カロン杯~ポケカロン~」を開催しました!
「第6回カロン杯~ポケカロン~」を開催しました!
  8/6(日)に「第6回カロン杯~ポケカロン~」を開催しました。今回はポケカ公認自主大会史上初の変則ルールを、一日かけてトライアスロン形式で行いました。初めての試みなので、出場者が集まるか不安でしたが、当日参加の方も含めて20名の方に参加していただきました。ありがとうございます!

①ポケカロン(変則ルール大会)
 ポケカロンを構成する種目は以下の通りです。
⑴ダブルバトル
⑵ローテーションバトル
⑶お題バトル
⑷コインラッシュ!!!
⑸さかさバトル
⑹BO3
 ご覧の通りカオスです。各ルールの詳細はこちらをご覧ください。
http://pokekaron.diarynote.jp/201707031307362330/
一度サークル内で行っていたので、うまくできる自信はありましたが、それでも当日は少し不安でした。結果は…大成功でした!!!どのルールも問題なく、楽しく、みんなで仲良く遊ぶことができました!ポケカロンの出場者の順位を以下にまとめます。(敬称略)
1位:らいと
2位:ブワンガ
3位:Rタナカ
4位:ウィリアム、ぶらいあん
6位:ハル
7位:リイナ
8位:せんりょう、キッシュ
10位:まっきー
11位:フォルテ
12位:アキラ
13位:ちくわ
14位:シリバル、ナナホシ
16位:ピクジン
17位:アリア
18位:ユウダイ
19位:toshi
20位:ドンファン愛好家
 みなさん、お疲れ様でした!序盤は普段と違いバトル場にポケモンが2体いたり、場がローテーションしたりと頭を使うルール➡運を味方につけて戦うルール➡通常ルールと変化していくポケカロンを走り抜けるのはなかなか大変だったと思います。通常ルールのスイスドローの大会と比べると、参加者同士の交流が深く更にワイワイバトルできたように感じました。特にお題バトルの対戦中の盛り上がりが良かったです。

②はじめて教室・デッキづくりアドバイス
 こちらはデッキづくりアドバイスにお父さんと息子さん(兄弟)の3人で参加してくださいました。僕がお兄ちゃんのデッキを、共に運営を行ったいっすいが弟のデッキを診断・アドバイスを行いました。その後、組み替えた新デッキを用いて兄弟対決!接戦の末、デッキに1枚入れたポケモンキャッチャーをうまく利用できた弟の勝利でした。限られたカードプールの中で、デッキづくりアドバイスを行うのは難しいです。色々な方法があると思いますが、僕はその子たちの使いたいポケモンを重視します。好きなポケモンを軸にし、使いたいポケモンが活躍できるようにその他のポケモンとトレーナーズを調整していきます。ポケモン・エネルギー・トレーナーズのバランス、たねと進化ポケモンの比などを教えていきました。
 今回が初のイベント参加ということで、カロン杯を選んでもらえたのがとても嬉しかったです。ポケカはじめたての初心者の方に足を運んでもらえるような公認自主大会になるように、今後も初心者向けイベントの方も重視していきます。

 変則ルールのイベントはとても楽しいのですが、どうしても実際にやってみないとその面白さが伝わらないところがもどかしかったです。今回のカロン杯を機にどんどん変則ルールの楽しさが伝わって、特に「ローテーションバトル」や「お題バトル」などがもっと遊ばれるようになると僕は嬉しいです。
 出場者のみなさん、共に運営を行ってくれたいっすい、そしてカードスペースを提供してくださったCARDBOX青馬堂書店矢向店さんありがとうございました!

 次回のカロン杯は来年の3月ごろを予定しています。たぶん、普通のルールで行うと思いますので、そちらの方も引き続きよろしくお願いします!


Q51.相手のワザの効果からの守り
 「θダブル」を持つエンテイに、ポケモンのどうぐ「ねじれたスプーン」がついているとき、相手のダーテングがワザ「よこしまなかぜ」を使いました。 次の自分の番、エンテイにポケモンのどうぐ「闘魂のまわし」をつけた場合、ポケモンのどうぐ「闘魂のまわし」の効果ははたらきますか?[正答率52%]
A51.「はたらく」
 持続する効果である「よこしまなかぜ」も「ねじれたスプーン」の効果により守られているので、エンテイにつけた「闘魂のまわし」ははたらきます。

Q52.「かぜのまもり」の適用範囲
 相手のバトル場に、特性「かぜのまもり」がはたらいているスイクンがいるとき、自分のブーピッグのワザ「ヘッドウォーキング」を使った場合、相手のトラッシュからベンチにポケモンを出すことはできますか?[正答率57%]
A52.「できる(ダメカンはのせない)」
 この場合、スイクンの特性「かぜのまもり」がはたらいているため、ベンチに出した後、ダメカンを3個のせることはできません。

Q53.きぜつの処理手順
 ポケモンのどうぐ「エネルギーポーチ」がついているセレビィが、相手のポケモンが使うワザのダメージできぜつしました。 このとき、ポケモンのどうぐ「エネルギーポーチ」の効果と、セレビィの特性「ときをかける」の効果は、どちらが先にはたらきますか?[正答率32%]
A53.「ときをかける」
 特性「ときをかける」で投げたコインがオモテだった場合、セレビィとついている全てのカードを山札に戻します。投げたコインがウラだった場合、「エネルギーポーチ」の効果で、セレビィについている基本エネルギーを手札にもどし、セレビィをトラッシュします。
 下のフローチャートにおいて、
〇「学習装置」「ねがいのバトン」は2)で発動
〇「エネルギーポーチ」は3)で発動
➡この区別が最大の違い
・気絶の処理手順について
1)開始
   ↓
2)気絶した時に働く効果(ex.ユキメノコ「つれだつ」)
   ↓
3)ついている全てのカード(ポケモンのどうぐ、エネルギーなど)と共にトラッシュ
   ↓
4)サイドをとる
   ↓
5)バトルポケモンをだす(ポケモンチェックの時は次の番のプレイヤーからバトル場にポケモンをだす)

Q54.「その後」
 自分のツボツボのワザ「きのみをかくす」を使い、山札を2枚引きました。 このとき、ワザ「きのみをかくす」の効果で山札から引いたカードを、山札の下にもどすことはできますか?[正答率93%]
A54.「できる」
 2枚引いたカードを含めた自分の手札から1枚を選び、山札の下に戻します。

Q55.ワザのダメージ計算の順番
 自分のバトル場に、特性「いかくのもよう」を持つアーボックがいるとき、超エネルギーが1枚ついている相手のミュウツーGXがワザ「フルバースト」を使った場合、アーボックが受けるワザのダメージは、いくつになりますか?[正答率59%]
A55.「0ダメージ」
 アーボックの特性「いかくのもよう」は、相手のバトルポケモンにかかる効果であるため、弱点の計算をする前に、ワザのダメージを「-30」します。下のフローチャートの2)に相当します。
・ダメージ計算について
1)ワザのダメージの計算
   ↓
2)攻撃側の受けている効果(ex.ちからのハチマキ[+]、フォトンウェ-ブ[ー])
   ↓
3)弱点
   ↓
4)抵抗力
   ↓
5)攻撃される側が受けている効果(ex.かたいおまもり)
   ↓
6)最終的なダメージ(相手がワザのダメージを受けない「まもる」などはここの計算をしないために最終的に0ダメージとなる)

Q56.ダメカンの移動
 グッズ「ダメージムーバー」を使って、自分のゼルネアスにのっているダメカンを3個のせ替えた番に、ゼルネアスのワザ「パワークリエイション」を使った場合、80ダメージを追加することはできますか?[正答率84%]
A56.「できない」
 ダメカンをのせ替えるのは、回復ではないため、この場合、80ダメージを追加することはできません。

Q57.場から消えたらもう1回
 すでに場に出ているスタジアム「せせらぎの丘」の効果を使って、山札からベンチにポケモンを出した後、グッズ「フィールドブロアー」を使って、スタジアム「せせらぎの丘」をトラッシュし、手札のスタジアム「せせらぎの丘」を出した場合、その効果を使うことはできますか?[正答率74%]
A57.「できる」
 新しく出た「せせらぎの丘」はトラッシュされたものとは同名でも、別の「せせらぎの丘」のために効果を使うことができます。

Q58.そこにあるのは水エネ?炎エネ?
 ダメカンがのっていて、特性「エナジーバーン」がはたらいている自分のリザードンに水エネルギーがついているとき、サポート「スイレン」を使うことはできますか?[正答率77%]
A58.「できない」
 特性「エナジーバーン」の効果で、リザードンについている水エネルギーは炎タイプになっているため、この場合、サポート「スイレン」を使うことはできません。

Q59.「きあいのタスキ」の扱い方
 「きあいのタスキ」がついていて、HPがまんたんの状態の相手の闘ポケモンに、自分のミュウツーGXが「サイコブレイクGX」を使い、相手のポケモンのHP以上のダメージを与えた場合、「きあいのタスキ」の効果で、相手の闘ポケモンは、残りHPが10の状態で場に残りますか?[正答率69%]
A59.「残る」
 ポケモンのどうぐ「きあいのタスキ」の効果は、ダメージを変更する効果ではないため、この場合、相手の闘ポケモンは、残りHPが10の状態で場に残ります。

Q60.ダメージのある退化ワザの考え方
 ポケモンのどうぐ「どくバリ」がついている相手の「進化ポケモン」を、自分のひかるジラーチのワザ「ほしのさだめ」の効果で退化させました。 このとき、ポケモンのどうぐ「どくバリ」の効果で、ひかるジラーチはどくになりますか?[正答率33%]
A60.「どくにならない」
 ジラーチが攻撃したポケモンは、「どくバリ」の効果が働く段階では既に退化して進化前のポケモンとなっているために、「どくバリ」の効果は働きません。
 下のフローチャートにおいて、
「どくバリ」は6)で働きますが、この時には5)で退化が先に起きているために、バトル場には4)の時点でワザのダメージを受けたポケモンは既にいません。この流れと考え方を押さえることがポイントです。
1)ワザの宣言 
   ↓
2)ワザを使うポケモンの状態の確認
2-1)「すなかけ」などを前の相手の番にうけているか
2-2)こんらん状態の処理(失敗したら自分にダメカンを3個のせる)
   ↓
3)ワザの説明文に「ダメージを与える前に」があるか(ex.エアームドEX「ねらいおとす」)
   ↓
4)ダメージ計算(この中身がさらに細かく分かれる)
   ↓
5)効果
   ↓
6)相手のポケモンのダメージを受けた時に働く効果(ex.どくバリ)
   ↓
7)気絶判定(この中身がさらに細かく分かれる)

Q41.M進化とゲンシカイキ
 相手のベンチにゲンシカイオーガEXがいるとき、グッズ「メガキャッチャー」を使って、ゲンシカイオーガEXを相手のバトルポケモンと入れ替えることはできますか?【正答率86%】
A41.「できる」
 ゲンシカイオーガEXはM進化ポケモンなのでメガキャッチャーにより、バトル場に呼び出すことができます。

Q42.デッキのルール
 特性「はやてのつばさ」を持つファイアローを入れているデッキは、たねポケモンを入れないことができますか?【正答率89%】
A42.「できない」
 デッキのルールとして、デッキにはたねポケモンを必ず1枚以上入れなければなりません。

Q43.自分へのダメージの減少
 前の相手の番、ムーランドのワザ「ほえたてる」を受けた自分のガーディが、ワザ「とっしん」を使いました。 この場合、ガーディが受けるダメージは「-50」されますか?【正答率52%】
Q43.「される」
 この場合、ガーディの自分へのダメージ(反動)も「ー50」されます。

Q44.ワザのダメージ計算の順番
 ダメカンがのっているカプ・ブルルGXが、「カプワイルドGX」を使い、相手のナマコブシを気絶させました。 この時、ナマコブシの特性「とびだすなかみ」の効果でダメカンをのせるのと「カプワイルドGX」の効果で、カプ・ブルルGXのHPを回復させるのとでは、どちらを先に行いますか?【正答率78%】
A44.「カプワイルドGX」の回復
 GXワザ「カプワイルドGX」の効果で、カプ・ブルルGXのHPを回復させるのが先になります。 この場合、GXワザ「カプワイルドGX」の効果で回復させた後、ナマコブシの特性「とびだすなかみ」の効果で、カプ・ブルルGXにダメカンをのせます。

Q45.特にテキストに明記の無い場合
 「θダブル」を持つ自分のギャラドスに、「ポケモンのどうぐ」が2枚ついているとき、相手のワルビアルがワザ「ダークファング」を使った場合、トラッシュする「ポケモンのどうぐ」をえらぶことはできますか?【正答率68%】
A45.「全てトラッシュする」
 この場合、ついている「ポケモンのどうぐ」を、すべてトラッシュします。

Q46.エネルギーのつける順番を考慮するか否か
 フライゴンのワザ「レインボーシャワー」を使って、ベンチのイーブイに基本草エネルギーと基本炎エネルギーをつけた場合、イーブイの特性「エナジーしんか」を使うことはできますか?【正答率69%】
A46.「使える(進化先のタイプを選べる)」
 この場合、草または、炎のいずれかをえらび、特性「エナジーしんか」の効果で、えらんだタイプのポケモンを重ねて進化させます。

Q47.テキストの読解力
 グッズ「タウンマップ」の効果で、自分のサイドがオモテになっているとき、グッズ「ロトム図鑑」を使った場合、サイドはオモテ向きで置きますか?【正答率70%】
A47.「ウラ向きで置く」
 タウンマップのテキスト文の括弧内の「その」がポイントです。

Q48. Ω連打とオウムがえし
 前の相手の番、相手のチャーレムが、「Ω連打」の効果で、ワザ「ヨガキック」を2回使い、自分のピジョットEXが60ダメージを受けました。 次の自分の番、ピジョットEXがワザ「オウムがえし」を使った場合、あたえるダメージはいくつになりますか?【正答率55%】
A48.「60ダメージ」
 「Ω連打」の効果により、2回連続でワザを使った場合、受けた合計のダメージを、相手のバトルポケモンにあたえます。

Q49.きぜつしたかどうか
 自分のバトル場のユキメノコに「スプラッシュエネルギー」がついているとき、相手のポケモンのワザのダメージで、ユキメノコがきぜつしました。 この場合、「スプラッシュエネルギー」の効果で、ユキメノコは手札にもどりますが、特性「つれだつ」の効果は、はたらきますか?【正答率91%】
Q49.「はたらく」
 ユキメノコが「スプラッシュエネルギー」の効果で手札に戻ったとしても、きぜつしたことに変わりはないために、特性「つれだつ」ははたらきます。

Q50.エネルギーの移動
 ニンフィアEXのワザ「プレシャスリボン」を使い、ニンフィアEXについている「ワンダーエネルギー」をフェアリーポケモン以外のポケモンにつけ替えた場合、「ワンダーエネルギー」はトラッシュされますが、HPを回復することはできますか?【正答率62%】
A50.「回復できる」
 「ワンダーエネルギー」がトラッシュされる場合でも、つけ替えたことに変わりはないため、HPを回復することができます。

Q31.ワザの効果
 相手のバクガメスGXがワザ「トラップシェル」を使った次の自分の番、場に出ているリオルを、手札からルカリオに進化させて、特性「みきわめ」を使いました。 同じ番の中で、ワザ「サブマリンブロー」を使った場合、ワザ「トラップシェル」の効果でルカリオにダメカンを8個のせますか?【正答率74%】
A31.「のせない」
 特性「みきわめ」の効果がはたらくことから、ルカリオにダメカンを8個のせません。 トラップシェルのダメカンを8個のせるテキストは「ワザの効果」に当たります。

Q32.Δワイルド
 相手の「Δワイルド」がはたらいているMレックウザEXに、自分のボルケニオンEXのワザ「ボルカニックヒート」を使った場合、ワザのダメージは「-40」されますか?【正答率83%】
A32.「されない」
 ワザを使うポケモンが炎タイプと水タイプを持っている場合でも、「Δワイルド」で少なくなるダメージは「-20」になります。

Q33.特殊エネルギー
 サポート「カキ」を使ったとき、山札にある「バーニングエネルギー」をえらんで、自分の場のポケモンにつけることはできますか?【正答率90%】
A33.「できない」
 「バーニングエネルギー」は炎タイプのポケモンについていない限り、炎エネルギーとして扱わないために、カキで山札から場のポケモンにつけることはできません。

Q34.「もりののろい」と「欲張りダイス」
 相手のバトル場に特性「もりののろい」がはたらいているオーロットがいるとき、自分がサイドからグッズ「欲張りダイス」をとりました。 この場合、グッズ「欲張りダイス」を使うことができますか?【正答率69%】
A34.「できる」
 手札に加える前に「欲張りダイス」を使うために、「もりののろい」ははたらきません。よって、「欲張りダイス」を使うことができます。

Q35.ワザの処理手順
 スプラッシュエネルギーが1枚ついているゲッコウガに、ダストダスの「アシッドボム」を使いコインが表でした。 この時、ゲッコウガがきぜつした場合に、スプラッシュエネルギーの効果でゲッコウガを自分の手札に戻すことはできますか?【正答率83%】
A35.「できない」
 先に「アシッドボム」の効果でスプラッシュエネルギーをトラッシュするために、スプラッシュエネルギーの効果は働きません。

Q36.特性がはたらくか否か
 相手のベンチに、鋼エネルギーがついていないマギアナEXと、鋼エネルギーが1枚ついているポケモンがいます。 このとき、ニンフィアGXの「プリエールGX」を使い、相手のマギアナEXと、鋼エネルギーがついているポケモンをえらんだ場合、2匹とも相手の手札にもどすことはできますか?【正答率92%】
A36.「できない」
 この場合、マギアナEXを相手の手札にもどすことはできますが、鋼エネルギーがついているポケモンには、特性「ミスティックハート」の効果がはたらいているため、ニンフィアGXのGXワザ「プリエールGX」の効果を受けず、相手の手札にもどりません。

Q37.きぜつの処理のタイミング
 互いの残りサイドが1枚のとき、相手のアブソルの「はめつのしらせ」を受けた自分のポケモンがワザを使って、相手のポケモンをきぜつさせました。 この場合、自分の番の終わりに、ワザ「はめつのしらせ」の効果で自分のバトルポケモンがきぜつしますが、引き分けになりますか?【正答率61%】
A37.「自分の勝ち」
 「はめつのしらせ」の効果が働く前に、こちらが相手のポケモンを倒したことによってサイドを取りきるために自分の勝ちとなります。

Q38.ポケモンが特性発動後にポケモンのどうぐになる場合
 相手の場に「ポケモンのどうぐ」がついていて、特性「ダストオキシン」がはたらいているダストダスがいるとき、特性「ワンダーロック」の効果で「ポケモンのどうぐ」として、すでに自分のポケモンについているクレッフィは、相手の番の終わりにトラッシュされますか?【正答率67%】
A38.「トラッシュする」
 既にクレッフィは「ポケモンのどうぐ」であり特性の処理は終わっているために、「ダストオキシン」の効果は受けません。

Q39.αグロウ
 ポケモンのどうぐ「いやしのはごろも」がついているゲンシカイオーガEXに、「αグロウ」の効果で、同時に2枚のエネルギーを手札から出してつけた場合、ポケモンのどうぐ「いやしのはごろも」の効果で回復するHPは、いくつになりますか?【正答率51%】
A39.「40」
 エネルギーを2枚つけたので、「20+20=40」という考え方になります。

Q40.テキストの指示
 バリヤードのワザ「トリック」を使って、相手の場の「ポケモンEX」についているポケモンのどうぐF「ヘッドノイザー」を、相手の場にいる「ポケモンEX」ではないポケモンにつけ替えることはできますか?【正答率61%】
A40.「できない」
 トリックのテキスト文の指示に従って、この場合ヘッドノイザーを相手の非EXのポケモンに付け替えることはできません。

[7/28追記]イラスト付きで⑴ダブルバトル~⑷コインラッシュ!!!がどのようなものかを説明していますので参考にしてください。
https://twitter.com/w_903/status/887657628523929600
https://twitter.com/w_903/status/890860698892255232

[8/2追記]上位入賞の景品の選択肢として「キミを待つ島々」「アローラの月光」を追加しました。

 どうも、ポケカロンです。横浜国立大学ポケモンサークル「Pokeloversの会」に所属している大学院修士1年生です。まず自己紹介から、
『普段は大学のサークル内での大会や、学祭でもいろいろな方とポケモンカードバトルをしています。それらの経験を活かして、全年齢で楽しくプレイできるような大会を運営していきます。
(公式大会での実績)
~2016年~
・デッキづくりアドバイス@ポケセン横浜(2回)
・デッキづくりアドバイス@カメックスメガバトル
・ジャッジ研修会
・デッキづくりアドバイス@ポケモンカードゲーム20thアニバーサリーフェスタ
~2017年~
・ボランティアジャッジ@ポケモンカードフェスタ千葉会場2日目
・ボランティアジャッジ@ポケモンカードゲーム 日本チャンピオン決定戦2017』
(公式HPのイベントオーガナイザー紹介のコメントより)

 ポケカ公認自主大会「第6回カロン杯~ポケカロン~」開催のお知らせです。今回は普通のルールだけではありません!ポケカロン(ポケカ+トライアスロン)を開催します!ポケカロンを構成する競技は以下の通りです。
⑴ダブルバトル
⑵ローテーションバトル
⑶お題バトル
⑷コインラッシュ!!!
⑸さかさバトル
⑹BO3

 全種目を一つのデッキで戦っていただきます。総合優勝目指して頑張ってください!まずは、開催趣旨から説明します。
【開催趣旨】
~初心者から熟練者、運営に興味のある方すべてのポケカプレイヤーにとって有意義な大会に~
①地元であり、公認自主大会の開催の少ない「横浜」でポケカの大会をやりたい
➡お店主催のジムバトルとは区別した独自の大会を運営(ポケカ変則ルール大会の実施)
②ポケモンカードゲームの楽しさを伝えたい
➡「初心者」と「熟練者」に向けた2種類のイベントの開催
③新規プレイヤーがポケカを始めるきっかけを作りたい
➡これまでの公式大会での「デッキづくりアドバイス」や学祭での活動の経験をいかして初心者向けの「はじめて教室」の開催
④「ルールエキスパート」「イベントオーガナイザー」の資格をいかしたい人向けの試み
➡前回に引き続き、主に資格所有者向けに運営の手伝いを募集

 次に各ルールの詳細説明です。参加者は必ず目を通してください。
⑴ダブルバトル~公式から忘れ去られたルール~ 
 DP時代の頃までは公式のルールブックにも記載されていたダブルバトルです。以前は大型公式大会でも「ダブルバトル」が採用されて、大会の景品として専用のワザを2つもつチリーンが配布されました。
まずは当時の公式の説明文をざっとまとめます。
(ルール説明)
・バトル場にポケモンを2体出す。(場にポケモンが1匹しかいない場合はそのまま)
・ベンチに出せるポケモンの数は4体まで。
・ポケモンがワザを使うときは、どちらのバトルポケモンがワザを使うかを決めます。その後に使うワザを決め、そのワザを与える相手のポケモンを選びます。ワザを1つ使うと、自分の番は終わりになります。
 通常のポケカのルールとの変更点はこれだけなので単純明快ですね。
<注意点>
・バトル場にポケモンが1匹だけになっても試合は続行します。
・にげるは自分の番に1回だけです。
・ベンチの数を変更する「スカイフィールド」「みちをふさぐ(ウソッキーの特性)」のテキストをこのルールのみ以下の様に変更します。
「おたがいのプレイヤーがベンチに出せるポケモンの数は、7匹になる。(このカードがトラッシュされたとき、ベンチに5匹以上いるプレイヤーは、ベンチが4匹になるまでポケモンをトラッシュする。トラッシュするのは、このカードの持ち主から。)」
「このポケモンがいるかぎり、相手がベンチに出せるポケモンの数は、3匹になる。相手のベンチに4匹以上いる場合は、相手はベンチが3匹になるまでポケモンをトラッシュする。[ベンチの数を変更する効果は、少ない数が優先される。]」

{Q&A}
Q1.対戦開始時にはじめに引いた7枚にたねポケモンのカードが2枚ありました。この時、バトル場にポケモンを1体のみだして、もう1体は手札に残したままにすることはできますか?
A1.できます。

Q2.バトル場にポケモンが1体しかいない時に、「アズサ」や「ネストボール」などの山札から直接ベンチにポケモンを出すトレーナーズは使えますか?
A2.使えません。場にポケモンを出す際はバトル場のポケモンから順に埋めていくので、これらのカードは使えません。

Q3.自分のバトルポケモン1体はゲンシグラードンEX、もう1体はカゲボウズです。この時に相手にグッズ「あなぬけのヒモ」を使われました。この時に効果がかかる対象はこちらで選ぶことはできますか?
A3.できます。
ゲンシグラードンEXを選んだ場合➡Ωバリアの効果で自分は相手のグッズの効果を受けないために、相手のみ「あなぬけのヒモ」の処理を行います。
カゲボウズを選んだ場合➡「あなぬけのヒモ」の効果が自分にも働くために、バトル場のカゲボウズとベンチポケモンを入れ替えます。

Q4.相手にサポート「フラダリ」を使われました。この時に、こちらが相手に指名されたベンチポケモンと入れ替えるバトルポケモンを選ぶことはできますか?
A4.できます。

Q5.バトル場にポケモンが1体しかいない時に、手札からシェイミEXをベンチに出して特性「セットアップ」を使うことはできますか?
A5.できません。必ず、バトル場からポケモンを埋めていくので、この場合は手札から直接バトル場にシェイミEXをだすことになるためにその特性は働きません。

⑵ローテーションバトル~ゲームでなくなったのならばカードでやろう!~ 
 ゲームにおいて、サンムーンからローテーションバトルがなくなり悲しんでいるローテ勢はたくさんいます。それならば、ポケカでローテーションしちゃいましょう!ということで考えたオリジナルのルールです。まずはルール説明からします。
(ルール説明)
 このルールにおいての通常ルールとの大きな違いは、ベンチにポケモンを置く時、ワザを宣言する時にあります。以下に本ルールにおける変更点を示します。
①新しくベンチにポケモンを置く際はその配置に注意する必要があります。ローテーションできるポケモン(攻撃可能なポケモン)は、バトル場+ベンチの両隣のポケモン2体の全部で3体のみです。ポケモンをローテーションする際は、場の全体のポケモンを一つずつずらします。
②ワザの宣言をする前に、ワザを使う方のプレイヤーは場のどのポケモンでどのワザを使うのか、ワザを受ける方のプレイヤーはどのポケモンで相手のワザを受け止めにいくのかを決めます。
 お互いにバトル場に出すポケモンを決めたら専用の用紙にそのポケモンの名前(複数同じ名前のポケモンが場にいる場合は区別できるようにする)とワザ名(攻撃する側のみ)を記入し同時に見せ合います。その後、指定したポケモンをバトル場にだして通常ルール同様にその後はワザの処理を行います。

<注意点>
・自分の場にポケモンが1匹しかいない場合はそのままです。相手の場にポケモンが2匹以上いる場合は相手のみローテーションします。
・ゲームのローテーションバトル同様に、元々バトル場にいたポケモンを指名してそのまま残ることも可能です。
・「ポケモンいれかえ」「なりかわる(特性)」などでバトル場のポケモンをベンチポケモンと交代する場合は、それらのポケモンのみを通常のバトル同様に入れ替えます。
・「にげる」は両隣のポケモンのみの交代とします。

{Q&A}
Q1.先攻1ターン目はワザを使えませんが、ローテーションの処理は行いますか?
A1.行いません。

Q2.先攻1ターン目でも使えるラティオスEXの「ファストレイド」を使った場合はローテーションの処理を行いますか?
A2.行います。

Q3.1ターン目後攻以降に、ワザを使わない場合もローテーションの処理は行いますか?
A3.行います。この場合、専用の用紙にワザを使用しないことを示し、ローテーションの処理を行います。

Q4.相手のローテーションの処理の時にバトル場にいたグソクムシャGXをベンチに下げました。次の番にグソクムシャGXをローテーションの処理でバトル場に出して「であいがしら」を使ったらダメージはプラスされますか?
A4.この番にベンチからバトル場にでてきたことになるので、プラスされます。

⑶お題バトル~様々なお題を乗り越えろ!~
 これは以前ポケラバ内のカード企画として実際に行ったことのあるルールを基にしたものです。各対戦卓にお題カードを一組置きます。Aさん(先攻)とBさん(後攻)の対戦であるならばお題カードを引くタイミングは以下の通りです。
試合開始!➡Aさんがお題カードを引く➡Aさんのターン➡ポケモンチェック➡Bさんがお題カードを引く➡Bさんのターン➡ポケモンチェック➡Aさんがお題カードを引く➡…
(以下繰り返し)
 さてその気になるお題カードの中身の例をちょっとだけお見せします。
・最初のターンや場に出したばかりのポケモンでもすぐに進化することができる
・この番、スタジアムの効果は働かない
・あなたはグッズを使うことができない
・あなたのバトルポケモンはきぜつする
・対戦相手は、この対戦の終わりまで、シャカパチしてはならない。(対戦相手がシャカパチをするたび、あなたはあなたのトラッシュの好きなカード1枚を、手札に加えてよい。)
などなど。
 究極の運要素の絡んだポケカバトルにあなたも挑戦してみませんか?(笑)

⑷コインラッシュ!!!~1試合に1年分のコインを投げよう~
 旧裏のスタジアムに「錯乱ジム」という恐ろしいカードがありますね…。それよりももっと恐ろしいことをこのルールでは行います。簡単に言うと「基本的に全ての動作一つ一つにコイン判定がかかります!」これはコイン好きにはたまらないルールですね。1試合でコインを投げるのが上達しそうです。以下に詳細をまとめます。
・コイン判定を行わない動作(例外)
〇ワザを使う
〇手札からエネルギーをポケモンにつける(ただし、特性などによるものは特性発動としてコインを投げる)
〇場にたねポケモンを出す
〇場のポケモンを手札から進化ポケモンを重ねて進化させる
〇サイドをとる
〇自分のターンのはじめに山札からカードを1枚引く
〇ポケモンチェック内で起こる動作
〇ポケモンのどうぐの効果の発動(ポケモンにつける際にコイン判定)
〇常に働く特性(ダストオキシン、もりののろいなど)

・コインを投げる動作
〇トレーナーズを使う(裏なら失敗してトレーナーズを使ったことになりそのカードをトラッシュする。のぞむなら、相手プレイヤーはそのトレーナーズの効果を使用しても良い。ただし、スタジアムと場に働く効果、条件に従えないものは使うことができない。)
〇にげる(裏なら失敗してにげることはできない)
〇特性を使う(裏なら失敗して特性を使ったことになる。のぞむなら、相手プレイヤーはその特性の効果を使用しても良い。)ただし、1ターンに何度でも使える特性に関しては、使用するはじめの1回だけコインを投げて、それ以降は同一ターン内にコインを投げなくても良い。

<注意点>
〇サポートを使って失敗した場合は、サポートを使用した扱いとなるために、同じ番にサポートを使うことはできません。
〇「しょうりのほし」「イカサマコイン」は通常通りはたらきます。その場合は、改めてワザが成功するかどうかのはじめの状態にまで戻る必要はありません。
〇元々コインを投げるトレーナーズ(ポケモンキャッチャーなど)や特性(へびしばりなど)は本来のテキストのままとします。つまり、実質の成功確率は1/4です。

⑸さかさバトル~炎タイプがWTBに強い世界~
 ゲームのタイプ相性で「こうかはばつぐん」と「こうかはいまひとつ」が入れ替わるさかさバトルがレートのスペシャルバトルにありましたよね。それをポケカでも採用できるのではないかと思って考えたオリジナルルールです。このルールに関しては単純に弱点と抵抗力を入れ替えるだけです。
<注意点>
〇テキスト内の「弱点・抵抗力」も全て入れ替えます。
ex)ルカリオEXの「スカッドジャブ」は「このワザのダメージは弱点の計算をしない。」に変更となります。つまり、さかさバトル下においてはルカリオEXのスカッドジャブでシェイミEXの弱点をつくことはできません。

⑹BO3
 こちらは今年から日本の世界大会に向けた予選や本戦においても採用された対戦形式です。ルールとしては通常ルールですが、時間制限や3試合同じ相手と行うことが異なります。
全3対戦行い、2ゲーム先取による方式です。制限時間は50分です。1ゲーム目は公式ルールに基づいて先攻後攻を決めます。1ゲーム終了後、次ゲームは1ゲーム目(または2ゲーム目)の敗者が先攻後攻を選びます。

<対戦の終了および勝敗ついて>
 終了コールがあった時点のプレイヤーの番が終わるまでが、 制限時間内となります。ただし、 終了コールがあった時点でマッチの決着がついていない場合(どちらかのプレイヤーが2ゲーム先取していない場合)は、 以下の通り、番を3回分追加します。 (ポケモンチェック中に終了コールがあった場合も同様に、 番を3回分追加します。)この場合、追加した3回の番が終わるまでが、制限時間内となります。
(例)プレイヤーAの番で終了コールがあった場合(または、プレイヤーAの番が終わり、ポケモンチェック中に終了コールがあった場合)
追加①:プレイヤーBの番~ポケモンチェック
追加②:プレイヤーAの番~ポケモンチェック
追加③:プレイヤーBの番⇒試合終了
追加した3回の番が終わり、制限時間となった場合は、以下によってBO3全体の勝敗、または引き分けを決定します。
第1ゲームが終了する前に制限時間となった場合、引き分けとなります。
第2ゲームが終了する前に制限時間となった場合、第1ゲームの勝者が勝者となります。
第3ゲームが終了する前に制限時間となった場合、引き分けとなります。
全てのゲームが「公式大会および公認大会における勝敗規定」により引き分けとなった場合、引き分けとなります。
 3ゲームのうち、1または2ゲーム引き分けとなり、残り1ゲームで勝敗がついている場合は、勝敗がついたゲームの勝者が、BO3の勝者となります。

【第6回カロン杯~ポケカロン~】(ポケモンカードゲーム公認自主大会)
(日時)
2017年8月6日(日)
初心者向けイベント①「はじめて教室」「デッキづくりアドバイス」13時30分~16時(参加者に合わせて適宜開催)
全体向けイベント②「ポケカロン」10時30分~16時30分
受付開始は10時00分からです。
以下、タイムスケジュールです。当日の進行状況によって、時間が前後する可能性がありますのでよろしくお願いします。
<タイムスケジュール>
10:00~10:30:受付
10:30~10:40:開会式
10:40~11:10:第一種目「ダブルバトル」
11:20~12:00:第二種目「ローテーションバトル」
12:00~12:40:お昼休み
12:40~13:20:第三種目「お題バトル」
13:30~14:10:第四種目「コインラッシュ!!!」、「はじめて教室」「デッキづくりアドバイス」開始(初心者向けイベントは16時まで)
14:20~14:50:第五種目「さかさバトル」
14:50~15:20:休憩
15:20~16:10:第六種目「BO3」
16:10~16:30:閉会式
16:30~:フリータイム

(場所)
神奈川県横浜市鶴見区矢向5丁目8-42「CARDBOX青馬堂書店矢向店」
URL: http://www.cardbox.sc/shop/4225/

(最寄駅)
JR南武線矢向駅から徒歩3分

(定員)
①「はじめて教室」「デッキづくりアドバイス」:定員なし(先着順に対応)
②「ポケカロン」:32名

(参加条件)
①「はじめて教室」「デッキづくりアドバイス」
「ポケモンカードゲームのルールは知らないけど興味がある!」、「大会に初参加なのでデッキを見て欲しい」などなど「ポケモンカードゲームが好きな方」なら年齢問わず誰でも歓迎です!
②「ポケカロン」
・ポケモンカードのルールと変則ルールを理解されている方
・オープンリーグ(子供、大人問わず誰でも参加可能です)

(大会共通ルール) 
②「ポケカロン」
・スタンダードレギュレーション(XY,XY BREAK,サン&ムーン)に沿った60枚スタンダードデッキを用います。制限時間は、ルールごとに以下の様に異なりますので注意してください。
⑴ダブルバトル[30分]
⑵ローテーションバトル[40分]
⑶お題バトル[40分]
⑷コインラッシュ!!![40分]
⑸さかさバトル[30分]
⑹BO3[50分]

・特に明記されていない事柄に関するルールは、ポケモンカードゲーム公式ルールに準拠します。
・試合終了の宣言があったターンのプレイヤーの番の終わりまで試合を進めます。また、ポケモンチェックの時に、宣言があった場合はそのポケモンチェックの終わりまで試合を進めます。試合が途中で終わってしまった場合は、その時点でのサイドの残り枚数が少ないプレイヤーの勝利となります。(BO3除く)
・公式ルールにより引き分け、または時間切れの際にサイドの枚数が同じ場合は運営を円滑に行うためにじゃんけんにより勝敗を決めてもらいます。(BO3除く)
・全6試合をトライアスロン形式(各種目ごとに対戦相手はランダムで決定)で行い、勝者のポイントの付け方を次の様にします。
{(取ったサイドの数ー取られたサイドの数)+6}
BO3のみ勝者に一律9点、引き分けの場合は両者に6点を付与します。
・最終順位が同じとなった場合は、じゃんけんにより順位を確定させます。

(持ち物)
①「はじめて教室」「デッキづくりアドバイス」
 特になし。貸出用デッキをご用意していますので手ぶらでOKです。デッキ診断をご希望の方はデッキの持参をお願いします。

②「ポケカロン」
 大会レギュに沿ったスタンダードデッキ(全ルール同じデッキを使用すること)、筆記用具(ローテーションバトルにおいて必須)

(参加費)
①「はじめて教室」「デッキづくりアドバイス」
子供・大人共通:ポケモンカードゲームの拡張パックを1パック購入
(ただし、大会にも参加する方は以下の②「ポケカロン」の項目に書かれている参加費となります。)

②「ポケカロン」
大人:500円
子供(中学生以下):300円
場所代と景品代に当てさせて頂きます。。

(大会景品)
①「はじめて教室」「デッキづくりアドバイス」
ポケカ公認自主大会限定の景品を用意します。

②「ポケカロン」
1)ポケカ公認自主大会限定の景品(イベントオーガナイザーロゴ入りのトレーナーズランダム封入のパック)を用意します。参加者数により配分は変化します。8月より、サンムーン仕様のトレーナーズパックに変更となりますのでご期待ください。

2)1位~3位にはオリジナルの景品を用意します。
1位:拡張パック「キミを待つ島々」「アローラの月光」「闘う虹を見たか」「光を喰らう闇」又は強化拡張パック「ひかる伝説」の5種類の中からお好きな箱を1箱
2位:拡張パック「キミを待つ島々」「アローラの月光」「闘う虹を見たか」「光を喰らう闇」又は強化拡張パック「ひかる伝説」から7パック(組み合わせ自由)
3位:拡張パック「キミを待つ島々」「アローラの月光」「闘う虹を見たか」「光を喰らう闇」又は強化拡張パック「ひかる伝説」から3パック(組み合わせ自由)

3)その他にもブービー賞ならぬチャンス賞があります。これは、1~3位を除いた全ての順位の中からランダムで選ばれた順位の人に景品が送られるものです。より多くの人にチャンスがあると言えます。

4)最後には前回も行ったじゃんけん大会を行います。個人的にじゃんけんが好きなのでやらせてもらいます。勝ち残った人には、ポケモンのグッズを進呈します。

(注意事項)
・予約をしていて、試合開始時にいないプレイヤーは、その参加枠にキャンセル待ちのプレイヤーを繰り上げて入れる場合があります。
・店内での飲食可。その際は、店内を汚さないようにお願いします。
・ゴミは各自お持ち帰りください。
・店内トレード、賭け事の禁止。
・こちらでダメカンやプレイマットは準備します。
・イベント当日、株式会社ポケモンのスタッフが見学に来る場合があります。

(参加方法)
①「はじめて教室」「デッキづくりアドバイス」
 先着順により受け付けます。メールでの予約は行いません。人数が多い場合は整理券により順番待ちをお願いする場合がございますのでご了承ください。

②「ポケカロン」
 メールを用いた予約と現地受付を行います。先着順で参加登録を受け付けます。ただし、現地受付は予約の時点で定員に達し次第キャンセル待ち扱いとなります。(その場合、予約によるキャンセル待ちが優先されます。)したがって、現地受付では状況によっては大会に参加できない可能性があることをご了承ください。(このブログ上でも定期的に残り参加枠を一番下に更新していきますのでご確認ください。その際、参加者の名前を掲載させていただきますが、匿名希望の方はその旨をメールにて教えてください。)
 以下のアドレスへの参加表明のメールをもってこちらからの返事が来た方から予約完了となります。(こちらからのメールを受信できるように受信設定していただきます様よろしくお願いします。)

(参加表明の文の例)
名前(大会中に使用します)+年齢
{中学生以下の方はその旨を明記してください。}

 人数が定員に達し次第予約による募集を締め切ります。ご了承ください。(それ以降は予約のキャンセル待ち扱いとなります)
原則として、予約の取り消しは、大会開催日の3日前の21時までとします。今回の予約取り消しの締め切りは8月3日の21時までです。その場合、キャンセル待ちの方へ順次、こちらから参加枠があいた旨を参加表明があったメールアドレス宛に連絡いたします。
その他、質問などありましたら以下のアドレスまでお願いします。
予約(参加表明)、その他質問、緊急連絡の送信先↓
hyt.w.atk.903@outlook.com

 また、前回に引き続き「ルールエキスパートなどの資格を持っているからいかしたい」などの大会の運営に興味のある方向けに運営のお手伝いも募集します。本大会の運営のお手伝いについて興味のある方は、上記メールアドレスまでお気軽にご連絡ください。
 参加してくださる全ての方に楽しんでもらえるような大会を目指しています。これまでの公認自主大会の経験、大学の学祭での経験をいかしていきたいと思います。子供から大人まで多くの方の参加をお待ちしています。
 最後になりましたが、カードスペースを提供してくださり本大会開催にあたって援助をいただいた「CARDBOX青馬堂書店矢向店」様に感謝いたします。

「カロン杯」参加者一覧(敬称略) [8/5現在]
1.せんりょう
2.ユウダイ
3.ハル
4.ウィリアム
5.ブワンガ
6.Rタナカ
7.リイナ
8.アキラ
9.キッシュ
10.らいと
11.シリバル
12.ドンファン愛好家
13.ぶらいあん
14.ナナホシ
15.まっきー
16.ピクジン
17.アリア
18.フォルテ
19.

(残り参加枠)
14名

【運営】
ポケカロン(主催)
いっすい

【協力】
CARDBOX青馬堂書店矢向店

今回より、Twitterで出題した際の正答率を掲載していますので、参考にしてください。

Q21.どくの上書き
 相手のバトルポケモンが、ポケモンチェックのときダメカンが1個のるどくになっています。 このとき、ドクロッグEXのワザ「さんばいどく」を使った場合、ポケモンチェックのときどくの効果で、相手のバトルポケモンにのせるダメカンの数は、いくつになりますか?【正答率75%】
A21.「3個」
 さんばいどくに上書きされるために3個となります。

Q22.BREAK進化と特性
 ベンチにいるゾロアークの特性「なりかわる」を使って、自分のバトルポケモンと入れ替えました。 同じ番の中でゾロアークをゾロアークBREAKに進化させ、そのゾロアークBREAKがにげるを使ってベンチに戻った場合、ゾロアークBREAKの持つ特性「なりかわる」を、再び使えますか?【正答率73%】
A22.「使えない」
 BREAK進化する前に特性を使っている場合、「1回使える」と書かれた特性は、BREAK進化した後に、もう一度使うことはできません。

Q23.その後
 相手のベンチにポケモンがいて、自分のベンチにポケモンがいないとき、自分のメタグロスの特性「マグネットワープ」を使うことはできますか?【正答率65%】
A23.「できない」
 「その後」の前の指示に従えないために、この場合は特性「マグネットスワープ」を使うことはできません。

Q24.【BW】 たいかと特性
 ゴルーグのワザ「たいかパンチ」を使い、相手のチラチーノにダメージをあたえるとき、特性「なめらかコート」の効果でコインを投げるのが先ですか。それともワザ「たいかパンチ」の効果でチラチーノが退化するのが先ですか?【正答率76%】
A24.「特性の効果が先」
 「たいかパンチ」の相手を退化させる効果は技のダメージ計算の後なので、チラチーノがワザのダメージを受ける時はまだ退化していないために「なめらかコート」が働きます。

Q25.【BW】たいかとワザを受けた時に働く効果
 ポケモンのどうぐ「ゴツゴツメット」がついている相手の進化ポケモンを、自分のゴルーグのワザ「たいかパンチ」で攻撃し、退化させました。このとき、ポケモンのどうぐ「ゴツゴツメット」の効果で、ゴルーグにダメカンをのせますか?【正答率23%】
A25.「のせない」
 「ゴツゴツメット」は「相手のポケモンのダメージを受けた時に働く効果」なのでこの時にはすでに退化しています。よって、別のポケモンになっているために「ゴツゴツメット」は働きません。あくまでも「ゴツゴツメット」が適用されるのは退化前のポケモンだけなのです。

Q26.スタジアムと特性の効果の順番
 場にスタジアム「ポータウン」があるとき、バトル場のラッキーをハピナスに進化させた場合、スタジアム「ポータウン」の効果と、ハピナスの特性「うみたてタマゴ」の効果では、どちらが先にはたらきますか?【正答率51%】
A26.「どちらが先か自分が選べる」
 この場合、ハピナスの持ち主が、スタジアム「ポータウン」の効果と、特性「うみたてタマゴ」の効果のどちらを先に処理するかを、えらぶことができます。

Q27.テキストの指示に従えるか
 相手のベンチに「Ωバリア」を持つゲンシグラードンEXのみがいるとき、サポート「グズマ」を使った場合、相手のポケモンを入れ替えることはできませんが、自分のバトルポケモンとベンチポケモンを入れ替えることはできますか?【正答率48%】
A27.「グズマを使うことはできるが、ポケモンの入れ替えはできない」
 この場合、サポート「グズマ」を使うことはできますが、相手のポケモンを入れ替えることができないため、自分のポケモンを入れ替えることはできません。

Q28.ワザの処理途中で特性が働き始める場合
 サメハダーEXのワザ「つけねらう」を使って、相手のベンチにいる、特性「にがにがかふん」を持つラフレシアをバトルポケモンと入れ替えた場合、特性「にがにがかふん」がはたらきはじめますが、ラフレシアにダメージをあたえることはできますか?【正答率62%】
A28.「できる」
 「にがにがかふん」がはたらき始めた時には、既にワザの処理の途中であるために、ダメージを与えられます。

Q29.持続する特性とオカルトマニア
 自分の番に、リオルをルカリオに進化させ、特性「みきわめ」を使いました。 次の相手の番、相手がサポート「オカルトマニア」を使った場合、ルカリオにかかっている特性「みきわめ」の効果は、なくなりますか?【正答率81%】
A29.「なくならない」
 サポート「オカルトマニア」を使った場合でも、すでにかかっている特性「みきわめ」の効果は、なくなりません。

Q30.持続する特性とたいか
 場にいるリオルをルカリオに進化させ、特性「みきわめ」を使った番、グッズ「退化スプレー」を使い、ルカリオをリオルに退化させた場合、特性「みきわめ」の効果は、なくなりますか?【正答率74%】
A30.「なくなる」
 特性による「持続する効果」であっても、ポケモンが進化・退化することで、なくなります。
 
Q11.きぜつのタイミング
 ポケモンのどうぐ「闘魂のまわし」がついているツタージャに、ダメカンが7個のっているとき、手札から特性「へびしばり」を持つジャノビーを出して進化させた場合、ジャノビーのHPがなくなりますが、特性「へびしばり」を使うことはできますか?
A11.「できない」
 ジャノビーに進化させた時点で、ポケモンのどうぐ「闘魂のまわし」の効果がはたらかなくなり、ジャノビーがきぜつするため、この場合、特性「へびしばり」を使うことはできません。

Q12.昔の似たようなカードとのテキストの違い
 ラランテスGXのワザ「フラワーサプライ」を使い、特性「ひかりのけっかい」がはたらいている自分のアローラキュウコンに、エネルギーをつけることはできますか?
A12.「できる」
 アローラキュウコンは相手の「ポケモンGX・EX」からワザのダメージや効果を受けませんが、自分の「ポケモンGX・EX」からのワザのダメージや効果は受けます。

Q13.ワザの処理手順
 相手のヤミカラスがワザ「ふきとばし」を使い、「ねがいのバトン」をつけている自分のバトルポケモンがきぜつしました。 このとき、ワザ「ふきとばし」の効果で、特性「フライトナイト」を持つイベルタルをバトル場に出した場合、「ねがいのバトン」の効果ははたらきますか?
A13.「はたらかない」
 ワザの処理手順は以下のようになります。
1)ワザの宣言 
   ↓
2)ワザを使うポケモンの状態の確認
2-1)「すなかけ」などを前の相手の番にうけているか
2-2)こんらん状態の処理(失敗したら自分にダメカンを3個のせる)
   ↓
3)ワザの説明文に「ダメージを与える前に」があるか(ex.エアームドEX「ねらいおとす」)
   ↓
4)ダメージ計算(この中身がさらに細かく分かれる)
   ↓
5)効果
   ↓
6)相手のポケモンのダメージを受けた時に働く効果(ex.ゴツゴツメット)
   ↓
7)気絶判定(この中身がさらに細かく分かれる)
 「ねがいのバトン」の効果がはたらく(⑹)前に、バトル場のイベルタルの特性「フライトナイト」がはたらく(⑸)ために、「ねがいのバトン」の効果ははたらきません。

Q14.サンムーンからのルール改訂
 「じゃくてんほけん」がついている相手のルカリオEXにエーフィEXのワザ「サイコショック」を使った場合、じゃくてんの計算は行いますか?
A14.「じゃくてんの計算をしない」
 サンムーン発売と同時にルール改定されて、「かかっている効果を計算しない」については「弱点・抵抗力を変更する効果」はムシできなくなりました。したがって、じゃくてんほけんがはたらいているために、じゃくてんの計算を行いません。

Q15.履歴の引継ぎ
 ヨワシの特性「ぎょぐん」を使い、手札のヨワシGXとヨワシを入れ替えました。 同じ番の中で、サポート「ニンジャごっこ」を使い、ヨワシGXを山札のヨワシと入れ替えた場合、新しく場に出たヨワシの特性「ぎょぐん」を使うことができますか?
A15.「できない」
 「自分の番に1回使える」特性である「ぎょぐん」を使ったという履歴がヨワシ→ヨワシGX→ヨワシと引き継がれているために、同じ番の中でニンジャごっこで場に出たこのヨワシの特性「ぎょぐん」を使うことはできません。

Q16.Ω連打とまねっこ
 前の相手の番、「Ω連打」を持つチャーレムが、1回目と2回目で、それぞれちがうワザを使いました。 次の自分の番、ミミッキュのワザ「まねっこ」を使った場合、1回目と2回目のどちらのワザを使うことができますか?
A16.ミミッキュの持ち主が、どちらを使うかをえらぶことができます。

Q17.テキストの日本語
 相手の山札が1枚のとき、ミルホッグのワザ「しなさだめ」を使った場合、どうなりますか?
A17.相手の山札を1枚見て、そのカードをトラッシュします。
 テキスト文に「どちらか1枚をトラッシュ」と書いてあるのでこの状況では相手の山札1枚をトラッシュします。残りのカードは今回の状況では存在しないので「山札に戻す」という動作は行いません。

Q18.テキストの指示を優先
 対戦スタート直後の自分の番に、スタジアム「巨大植物の森」を場に出しました。 同じ番の中で、グッズ「シンカソーダ」を使い、場に出ている【草】タイプのポケモンを、進化させることはできますか?
A18.「できない」
 グッズ「シンカソーダ」の説明文に、 「最初の自分の番と、この番出したばかりのポケモンには使えない。」とあるため、この場合、グッズ「シンカソーダ」を使って、場に出ている【草】タイプのポケモンを、進化させることはできません。

Q19.テキストの解釈
 相手のベンチにポケモンが5匹いて、これ以上ポケモンを出すことができないとき、グッズ「魅惑のポフレ」を使うことはできますか?
A19.「できない」
 場の状況(公開情報)より明らかに変化が起きない場合は使うことができません。仮に、魅惑のポフレのテキスト文が「相手の手札を見る。その後、その中のたねポケモンを好きなだけ選び、相手のベンチに出す。」であれば、「相手の手札を見る」という前半のテキスト分には従えるために、魅惑のポフレを使用することができます。これは「まんたんのくすり」の処理と同様です。

Q20.非公開情報を介する場合
 グッズ「魅惑のポフレ」を使い、相手の手札にあるたねポケモンを、すべてベンチに出しました。 この場合、相手の手札にはたねポケモンのカードがありませんが、同じ番の中で、グッズ「魅惑のポフレ」を、さらにもう1枚使うことができますか?
A20.「できる」
 一度、相手の手札が非公開情報になったことよりQ19とは異なる裁定となります。極端に言えば、特性で「相手プレイヤーは自分の手札が全員に見えるようにしてプレイしなければならない。」(昔こんなカードありましたね)というものがあり、この効果がはたらいている場面においては今回の裁定は「できない」になると考えられます。相手の手札が非公開情報になったことがこの問題を解く上でのポイントとなります。

 Twitterで日々呟いているポケモンカードのルールや裁定に関する問題Q1~10をまとめました。
 ややこしい問題については、更に詳細な解説を加えていますので、Twitterでよく分からなかったなという方はご確認ください。それでも疑問があるという方はコメントを下さい。よろしくお願いします。

Q1.特性が「なくなる」のか「働かなくなるのか」
相手の番にオカルトマニアを使われました。今は、その返しのターン(自分の番)でオカルトマニアの効果が働いています。 この時、マニューラの「あくのおきて」を使った時に、相手の場にいる特性を持っているポケモン(シェイミEXなど)にダメージを与えることはできますか?
A1.「できない」
サポート「オカルトマニア」の効果で、相手のポケモンが持つ特性はすべてなくなっているため、この場合、ダメージを与えることはできません。
「サイレントラボ」も「オカルトマニア」と同じように「特性がなくなる」とテキストに記述されているために、同じ裁定となります。

Q2.テキストに記述されている場合
場に相手のスタジアム「スカイフィールド」が出ていて、おたがいのベンチにポケモンが8匹ずついるとき、自分がスタジアム「磁気嵐」を出した場合、どちらのプレイヤーが先にベンチポケモンをトラッシュしますか。
A2.「相手から」
スカイフィールドの持ち主から先にベンチポケモンをトラッシュします。

Q3.新しく出たスタジアムの効果の発動
場に相手のスタジアム「スカイフィールド」があって、おたがいのベンチにポケモンが8匹ずついます。 このとき、スタジアム「パラレルシティ」を自分にベンチ3体までになる効果が働くように自分が出した場合、どちらのプレイヤーが先にポケモンをトラッシュしますか?
A3.「自分から」
スカイフィールドの上側の向き(ベンチ3体まで)を向けられたプレイヤーから先にベンチポケモンをトラッシュします。

Q4.勝敗判定
前の相手の番にバクガメスGXに「トラップシェル」を使われました。そのバクガメスGXをMレックウザEXの「エメラルドブレイク」で気絶させました。この時、同時に互いのバトルポケモンが気絶しサイドをどちらも取りきってしまいました。 この時の勝敗判定はどうなりますか?
A4.「新たにポケモンをバトル場に出せる方が勝ち」
どちらも出せる場合は、ベンチポケモンの数は関係なく、引き分けとなります。

Q5.テキストに記述がない場合
自分の番にサポート「イリマ」を使いました。この時、コインを投げるのは自分と相手どちらからですか?
A5.「特に決まりはない」
実際に使うと、互いにコインを持って流れる微妙な間がけっこうあります。

Q6.相手のワザの効果とこんらんのコイン判定の順番
前の相手の番にマーイーカの「すみをはく」を使われてその効果がバトル場のカゲボウズに働いています。 この時、カゲボウズが「こんらん」状態である時に「あっかんべー」を使った際のワザの処理手順はどうなりますか?
A6.「すみをはく」のコイン判定が先となります。
したがって、1回目のコインで裏を出しても自分にダメカンは乗りません。

Q7.ポケモンチェックの順番
ポケモンチェック内の特殊状態の処理手順はどうなりますか?
A7.「どく→やけど→ねむり→マヒ」
先にダメカンの乗る特殊状態、その後にそれ以外の特殊状態の処理を行います。

Q8.きぜつの判定
相手のバトル場に、特性「どうぐかくし」がはたらいていて、のこりHP20のジュペッタがいます。ポケモンのどうぐ「フーディンソウルリンク」をつけた自分のフーディンEXに、手札のメガフーディンEXを重ねて進化させて、特性「スプーンまげ」を使った場合、自分の番は終わりますか?
A8.「終わる」
きぜつの判定はワザや特性の処理を終えた後に行うために、フーディンがM進化した時点ではまだジュペッタの「どうぐかくし」は働いていて「フーディンソウルリンク」の効果が働いていないために自分の番は終わります。

Q9.ダメージを計算する段階で特殊エネルギーがついている場合
相手のバトル場に特性「マイティシールド」がはたらいているギルガルドEXがいます。 この時、「スプラッシュエネルギー」がついているゲッコウガのワザ「げっこうぎり」を使い、「スプラッシュエネルギー」を手札にもどした場合、ギルガルドEXにワザのダメージをあたえることができますか?
A9.「ダメージを与えられない」
この場合、基本ダメージを与える段階でゲッコウガにスプラッシュエネルギーがついている状態であるので、「マイティシールド」が働きワザのダメージは0となります。よって、その後に手札にスプラッシュエネルギーを戻してもワザの追加ダメージもありません。

Q10. ダメージを計算する段階で特殊エネルギーがついていない場合
相手のバトル場にギルガルドEXがいるとき、自分のドータクンBREAKのワザ「ゴールドレイン」を使い、シールドエネルギーを2枚えらんでトラッシュしました。 この場合、ギルガルドEXにダメージをあたえることはできますか?
A10.「ダメージを与えられる」
この場合、基本ダメージを与える段階でドータクンBREAKにシールドエネルギーがついていない状態であるので、「マイティシールド」は働かずワザのダメージを与えられます。
先にエネルギーをトラッシュしてからワザのダメージを決め、その後にダメージ計算を行うためにダメージ計算の段階ではドータクンBREAKには既に特殊エネルギーがついていないことがQ9の問題との違いです。

 クイズ感覚で日々問題を出し続けているだけなので、どれだけの人に役立っているのかは分かりませんが、一人でも多くのポケカプレイヤーに正しい知識が広まると良いなと思っております。


ポケラバ会誌記事 2017 清陵祭 「ポケカロンがポケカロンを考える」
ポケラバ会誌記事 2017 清陵祭 「ポケカロンがポケカロンを考える」
ポケラバ会誌記事 2017 清陵祭 「ポケカロンがポケカロンを考える」
(2017.6.7 ルールについて追記を行いました。) 
 今年の清陵祭のポケラバの会誌に投稿した記事です。少し内容を変更して改めて「ポケカ論」にあげます。まだ変則ルールは整備中ですが、面白いルールばかりなので、次回のカロン杯を期待してください。以下、会誌の記事です。
 「ポケカロンがポケカロンを考える」 
ポケラバM1 ポケカロン
 これまでゲームでの氷統一、ポケカのカゲボウズの魅力についてポケラバの会誌で語りました。今回はポケカの変則ルールについて考えていきます。この会誌の内容を基に8月に開催予定のポケカ公認自主大会「カロン杯」で実際に採用する予定です。
 不思議なタイトルで何を言っているんだと思う人も多いかもしれないので経緯を話します。ポケラバでHGSSの「ポケスロン」が流行った時期があり、TLを見る度にこの文字が自分のHNに見えました(笑)そこから、ポケカの変則ルールを連続で行う大会(ポケカ+トライアスロン=ポケカロン)っておもしろそうだなと思い、命名しました。「ポケカロンが考えるポケカロン」タイトルの同じ言葉は実は意味が違うんですね。
 ポケカの長い歴史の中で、一度は公式ルールになった”あのルール”からオリジナルのルールまで変則ルールは多々あります。全部で5つの変則ルールについて順番にその面白さを語っていきます。☆の数はそのルールの分かりやすさと面白さなどの総合の点数を、独自の判断で付けたものなので参考にしてください。

⑴ダブルバトル~公式から忘れ去られたルール~ ☆☆
 DP時代の頃までは公式のルールブックにも記載されていたダブルバトルです。以前は大型公式大会でも「ダブルバトル」が採用されて、大会の景品として専用のワザを2つもつチリーンが配布されました。
まずは当時の公式の説明文をざっとまとめます。
(ルール説明)
・バトル場にポケモンを2体出す。(場にポケモンが1匹しかいない場合はそのまま)
・ベンチに出せるポケモンの数は4体まで。
・ポケモンがワザを使うときは、どちらのバトルポケモンがワザを使うかを決めます。その後に使うワザを決め、そのワザを与える相手のポケモンを選びます。ワザを1つ使うと、自分の番は終わりになります。
 通常のポケカのルールとの変更点はこれだけなので単純明快ですね。
<注意点>
・バトル場にポケモンが1匹だけになっても試合は続行します。
・にげるは自分の番に1回だけです。
・ベンチの数を変更する「スカイフィールド」「みちをふさぐ(ウソッキーの特性)」のテキストをこのルールのみ以下の様に変更します。
「おたがいのプレイヤーがベンチに出せるポケモンの数は、7匹になる。(このカードがトラッシュされたとき、ベンチに5匹以上いるプレイヤーは、ベンチが4匹になるまでポケモンをトラッシュする。トラッシュするのは、このカードの持ち主から。)」
「このポケモンがいるかぎり、相手がベンチに出せるポケモンの数は、3匹になる。相手のベンチに4匹以上いる場合は、相手はベンチが3匹になるまでポケモンをトラッシュする。[ベンチの数を変更する効果は、少ない数が優先される。]」

{Q&A}
Q1.対戦開始時にはじめに引いた7枚にたねポケモンのカードが2枚ありました。この時、バトル場にポケモンを1体のみだして、もう1体は手札に残したままにすることはできますか?
A1.できます。

Q2.バトル場にポケモンが1体しかいない時に、「アズサ」や「ネストボール」などの山札から直接ベンチにポケモンを出すトレーナーズは使えますか?
A2.使えません。場にポケモンを出す際はバトル場のポケモンから順に埋めていくので、これらのカードは使えません。

Q3.自分のバトルポケモン1体はゲンシグラードンEX、もう1体はカゲボウズです。この時に相手にグッズ「あなぬけのヒモ」を使われました。この時に効果がかかる対象はこちらで選ぶことはできますか?
A3.できます。
ゲンシグラードンEXを選んだ場合➡Ωバリアの効果で自分は相手のグッズの効果を受けないために、相手のみ「あなぬけのヒモ」の処理を行います。
カゲボウズを選んだ場合➡「あなぬけのヒモ」の効果が自分にも働くために、バトル場のカゲボウズとベンチポケモンを入れ替えます。

Q4.相手にサポート「フラダリ」を使われました。この時に、こちらが相手に指名されたベンチポケモンと入れ替えるバトルポケモンを選ぶことはできますか?
A4.できます。

Q5.バトル場にポケモンが1体しかいない時に、手札からシェイミEXをベンチに出して特性「セットアップ」を使うことはできますか?
A5.できません。必ず、バトル場からポケモンを埋めていくので、この場合は手札から直接バトル場にシェイミEXをだすことになるためにその特性は働きません。

(現環境において採用した際の影響)
・ベンチの数が少ないことからシェイミEXやカプ・テテフGXなどの展開系のポケモンが使いづらくなる
・ベンチの数によりワザのダメージが増減する「ゾロアーク」や「MレックウザEX」の弱体化
・バトル場にポケモンが2体いることにより、通常ルールにおいてはない「どちらのポケモンに攻撃するのか」という択が発生する
・どちらかしか攻撃できないのならば、相方はバトル場において働く特性(オーロット「もりののろい」など)のポケモンを配置するのが戦略として強い

⑵ローテーションバトル~ゲームでなくなったのならばカードでやろう!~ ☆☆
 ゲームにおいて、サンムーンからローテーションバトルがなくなり悲しんでいるローテ勢はたくさんいます。それならば、ポケカでローテーションしちゃいましょう!ということで考えたオリジナルのルールです。まずはルール説明からします。
(ルール説明)
 このルールにおいての通常ルールとの大きな違いは、ベンチにポケモンを置く時、ワザを宣言する時にあります。以下に本ルールにおける変更点を示します。
①新しくベンチにポケモンを置く際はその配置に注意する必要があります。ローテーションできるポケモン(攻撃可能なポケモン)は、バトル場+ベンチの両隣のポケモン2体の全部で3体のみです。ポケモンをローテーションする際は、場の全体のポケモンを一つずつずらします。
②ワザの宣言をする前に、ワザを使う方のプレイヤーは場のどのポケモンでどのワザを使うのか、ワザを受ける方のプレイヤーはどのポケモンで相手のワザを受け止めにいくのかを決めます。
 お互いにバトル場に出すポケモンを決めたら専用の用紙にそのポケモンの名前(複数同じ名前のポケモンが場にいる場合は区別できるようにする)とワザ名(攻撃する側のみ)を記入し同時に見せ合います。その後、指定したポケモンをバトル場にだして通常ルール同様にその後はワザの処理を行います。

<注意点>
・自分の場にポケモンが1匹しかいない場合はそのままです。相手の場にポケモンが2匹以上いる場合は相手のみローテーションします。
・ゲームのローテーションバトル同様に、元々バトル場にいたポケモンを指名してそのまま残ることも可能です。
・「ポケモンいれかえ」「なりかわる(特性)」などでバトル場のポケモンをベンチポケモンと交代する場合は、それらのポケモンのみを通常のバトル同様に入れ替えます。
・「にげる」は両隣のポケモンのみの交代とします。

{Q&A}
Q1.先攻1ターン目はワザを使えませんが、ローテーションの処理は行いますか?
A1.行いません。

Q2.先攻1ターン目でも使えるラティオスEXの「ファストレイド」を使った場合はローテーションの処理を行いますか?
A2.行います。

Q3.1ターン目後攻以降に、ワザを使わない場合もローテーションの処理は行いますか?
A3.行います。この場合、専用の用紙にワザを使用しないことを示し、ローテーションの処理を行います。

Q4.相手のローテーションの処理の時にバトル場にいたグソクムシャGXをベンチに下げました。次の番にグソクムシャGXをローテーションの処理でバトル場に出して「であいがしら」を使ったらダメージはプラスされますか?
A4.この番にベンチからバトル場にでてきたことになるので、プラスされます。

(現環境において採用した際の影響)
・安全にポケモンを育てることができるので進化形のデッキ+HPの高い置物デッキは強化、AZやアセロラなどを利用されることにより、2パンのデッキは弱体化します。
・ワザの宣言の前にダメカンを乗せる効果(ジュナイパーGXの「フェザーアロー」など)はローテーションバトルにおいてはさらに強くなります。

⑶お題バトル~様々なお題を乗り越えろ!~☆☆☆
 これは以前ポケラバ内のカード企画として実際に行ったことのあるルールを基にしたものです。各対戦卓にお題カードを一組置きます。Aさん(先攻)とBさん(後攻)の対戦であるならばお題カードを引くタイミングは以下の通りです。赤字、青字の部分がそれぞれAさん、Bさんに引いたお題カードの効果が働く期間です。
試合開始!➡Aさんがお題カードを引く➡Aさんのターン➡ポケモンチェック➡Bさんがお題カードを引く➡Bさんのターン➡ポケモンチェック➡Aさんがお題カードを引く➡…
(以下繰り返し)
 さてその気になるお題カードの中身の例をちょっとだけお見せします。
・最初のターンや場に出したばかりのポケモンでもすぐに進化することができる
・この番、スタジアムの効果は働かない
・あなたはグッズを使うことができない
・あなたのバトルポケモンはきぜつする
・対戦相手は、この対戦の終わりまで、シャカパチしてはならない。(対戦相手がシャカパチをするたび、あなたはあなたのトラッシュの好きなカード1枚を、手札に加えてよい。)
などなど。
 究極の運要素の絡んだポケカバトルにあなたも挑戦してみませんか?(笑)

⑷コインラッシュ!!!~1試合に1年分のコインを投げよう~☆☆☆
 旧裏のスタジアムに「錯乱ジム」という恐ろしいカードがありますね…。それよりももっと恐ろしいことをこのルールでは行います。簡単に言うと「基本的に全ての動作一つ一つにコイン判定がかかります!」これはコイン好きにはたまらないルールですね。1試合でコインを投げるのが上達しそうです。以下に詳細をまとめます。
・コイン判定を行わない動作(例外)
〇ワザを使う
〇手札からエネルギーをポケモンにつける(ただし、特性などによるものは特性発動としてコインを投げる)
〇場にたねポケモンを出す
〇場のポケモンを手札から進化ポケモンを重ねて進化させる
〇サイドをとる
〇自分のターンのはじめに山札からカードを1枚引く
〇ポケモンチェック内で起こる動作
〇ポケモンのどうぐの効果の発動(ポケモンにつける際にコイン判定)
〇常に働く特性(ダストオキシン、もりののろいなど)

・コインを投げる動作
〇トレーナーズを使う(裏なら失敗してトレーナーズを使ったことになりそのカードをトラッシュする。のぞむなら、相手プレイヤーはそのトレーナーズの効果を使用しても良い。ただし、場に働く効果や条件に従えないものは使うことができない。)
〇にげる(裏なら失敗してにげることはできない)
〇特性を使う(裏なら失敗して特性を使ったことになる。のぞむなら、相手プレイヤーはその特性の効果を使用しても良い。)ただし、1ターンに何度でも使える特性に関しては、使用するはじめの1回だけコインを投げて、それ以降は同一ターン内にコインを投げなくても良い。

<注意点>
〇サポートを使って失敗した場合は、サポートを使用した扱いとなるために、同じ番にサポートを使うことはできません。
〇「しょうりのほし」「イカサマコイン」は通常通りはたらきます。その場合は、改めてワザが成功するかどうかのはじめの状態にまで戻る必要はありません。
〇元々コインを投げるトレーナーズ(ポケモンキャッチャーなど)や特性(へびしばりなど)は本来のテキストのままとします。つまり、実質の成功確率は1/4です。

⑸さかさバトル~炎タイプがWTBに強い世界~☆
 ゲームのタイプ相性で「こうかはばつぐん」と「こうかはいまひとつ」が入れ替わるさかさバトルがレートのスペシャルバトルにありましたよね。それをポケカでも採用できるのではないかと思って考えたオリジナルルールです。このルールに関しては単純に弱点と抵抗力を入れ替えるだけです。
<注意点>
〇テキスト内の「弱点・抵抗力」も全て入れ替えます。
ex)ルカリオEXの「スカッドジャブ」は「このワザのダメージは弱点の計算をしない。」に変更となります。つまり、さかさバトル下においてはルカリオEXのスカッドジャブでシェイミEXの弱点をつくことはできません。

 以上がポケカロンを構成する競技です!これらのルールはそれのみに特化したデッキ(ローテーションバトルにおいてのLOなど)は強いですが、他のルールには対応できないので想定としては一つのデッキで全部のルールを行うスタイルです。よって、全部のルールに対応した最強のデッキを考えないと総合優勝はできないということになります。戦略性・運要素の絡んだルールとどれも実際に行って様子をみたいです。まだ構想段階なので、実際に行おうとすると問題は多々あると思います。それも含めてこの記事を読んだ方は僕に感想や意見を下さい。
カゲボウズのカード無限回収とPCGシリーズの未所持カードを集めています!
直接の手渡し、郵送でのトレードどちらでも構いませんのでTwitterなどで気軽に声かけてください。

<無限回収対象>
カゲボウズ(下記の9枚+海外版)
・ADV 第3弾拡張パック 天空の覇者
・ADV 第4弾拡張パック とかれた封印
・構築済みスターター まぼろしのミュウ
・拡張パック きせきの結晶
・DP 拡張パック ひかる闇
・ワールドチャンピオンズパック
・DPt 拡張パック ギンガの森の覇道
・LEGEND 強化パック ロストリンク
・XY 拡張パック エメラルドブレイク

<下記のリストのカード募集(各1枚)>2017.10.10 現在
⑴ワールドチャンピオンズパック
11.ブースター☆
27.サンダース☆

⑵PCGシリーズ「さいはての攻防」
52.リザードン☆

⑷PCGシリーズ「ホロンの研究塔」
56.グラードン☆

⑸PCGシリーズ「まぼろしの森」
33.レジアイス☆
59.レジロック☆
76.レジスチル☆

⑹PCGシリーズ「金の空、銀の海」
19.エンテイ☆
32.スイクン☆
39.ライコウ☆
45.49.50.61.62.64.67.アンノーン
91.ブラッキーex
93.バンギラスex

※随時PCGシリーズの拡張パックから募集予定
 ポケモンカードフェスタ千葉大会2日目にボランティアジャッジとして参加させていただいたので、その振り返りをします。

 私含め全部で7名のボランティアジャッジで活動をしました。私以外の6名の方は前日の1日目からの続けてのメンバーだったので、既に経験積みの先輩たちでした。当日は、ジュニアとシニアリーグのファーストステージのジャッジを担当しました。対戦卓を巡回しながら、ジャッジが呼ばれたらすぐに対応できるようにしていました。
 ジャッジが呼ばれることは想像以上に多く忙しかったです。ボランティアジャッジ同士で協力して分からないことがあれば、情報共有をその場で行っていきながら対応しました。このような大型公式大会にジャッジとして参加するのは初めてでしたが、やりがいのある素晴らしい経験となりました。

 学生は私だけで他のボランティアジャッジの方々はお父さんプレイヤーの多い中、経験の浅い私がちゃんとジャッジとしてできるだろうかという不安はありましたが、サポートして頂くなどして無事にジャッジとしての使命を果たすことが出来ました。
 対戦卓のロープの外から我が子を見守るお父さんやお母さんたちの姿をジャッジという新しい視点から見て、私が中学生の頃初めて父親と大型公式大会のシニアリーグに参加したことを思い出して感慨深いところがありました。

 このような貴重な経験をさせていただいて本社の方々には感謝です。また、機会がありましたら今回の経験を踏まえて、ボランティアジャッジとして活動したいです。

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